2022年1月7日金曜日

新春拝賀始業式

 皆さん、明けましておめでとうございます。今日から令和3年度の第3学期がスタートします。学年のまとめとして重要な学期であり、4月から始まる新年度の第1学期に向けての準備期間(新年度0学期)でもあります。



 しかしながら、3学期は中・高入試や卒業式といった重要行事や祝日も多く、1,2学期に比べ授業日数が非常に少なくなります。1,2年生は51日、3年生に至っては39日しかありません。時間を有効に、一日一日を大切に過ごしてください。


 さて、来週1月10日(月)は成人の日です。新成人を祝福し、大人としての自覚を促す日ですが、先の民法改正により、今年の4月1日から成人の基準となる年齢が、現在の20歳から18歳に引き下げられます。20歳を成人と法律で定めたのは明治9年で150年近く前の法律です。当時に比べ社会も大きく変わっており、選挙権はすでに18歳に引き下げられています。また世界の多くの国々の成人年齢は18歳になっていることなどが変更の理由です。保護者に頼ることが許されない、自分の言動に責任を伴う成人年齢が皆さんの年齢にぐっと近づくことになります。大人になるということを自分のこととして捉えるか、まだ先のこと、自分には関係ないと捉えるかで皆さんの成長の度合いは大きく変わってきます。

 ここで、昭和・平成時代の国語教育者、大村はま先生の「教えるということ」という書物の一節を紹介します。

中学校というところは、これは大人になる学校です。小学校は子どもの学校、中学校は今は子どもですけれど、大人になる学校です。何か違いがあるのでなかったら、小学校を卒業して、中学校に入学し直さなくても、小学校に九年間いればよいわけです。中学校は大人になる学校、したがって、大人になっておかしなことは全部やめてもらうところです。三年間のうちに一人前の大人としておかしくないことを身につけるところなのです。

 「一人前の大人としておかしいこと」とは何でしょう。社会のルールを守らない。挨拶をしない。自分の考えがなく自分で判断できない。大人としておかしいと思うことは意識して改善していくようにしましょう。中学校時代は大人になるための準備期間です、そのためにも中学校時代に、自分の将来ビジョンを少しずつでもはっきりさせていくことが大切です。新年にあたりこのことを皆さんに強く訴えたいと思います。



 さて最後に、下火になっていたコロナ感染症ですが、新しい変異種の感染が急拡大しています。今後、医療、日常生活、経済そして学校など様々な分野で影響が出てくると予想されます。冬場になり手洗いの水も冷たいですし、窓を開けるのも抵抗があると思いますが、マスク・手洗い消毒・換気を徹底してください。「自分一人ぐらい良いだろう」ではなく「やるべきことはやる」という気持ちを持ってください。皆さんが充実した3学期を過ごすとともに、慎重な行動を取ってくれることを願います。