2022年4月18日月曜日

4月の中学校朝礼

  今日の朝礼では各学年・クラス、第1学期の学級委員長任命式を行いました。そもそも勉強というものは、基本的には一人で黙々と取り組むものですが、また一方で、ペアワークやグループ学習、ディベート、更にはクラス全体としての取り組みなど「協働的な学習」も効果的な学習方法として、学習指導要領の改訂に歩調を合わせ、ICT教育の進展と共に注目されるようになってきました。そういう意味で、学習に向かおうとするクラスの雰囲気やまとまりが非常に大切で、学級委員長は担任の先生とともに重要な役割を果たす存在です。委員長生徒さんにプレッシャーをかけるつもりはありませんが、リ-ダーシップを発揮してクラスを引っ張っていってほしいと思います。

学級委員長認証

 つまり学習は個人戦の要素と団体戦の要素があるのですね。例えば、学習したことが記憶としてどれだけ頭に残っているかを調べてみると、「先生の話を聴くだけ」だと “5%” しか頭に残らないのに対し、あることをすると “90%” も残るらしいのです。そのあることとは「他の生徒に教える」なのです。

朝礼の司会進行は生徒会役員が務めます

 クラスメートの考え方を知って、自分の考えが成長することもあるでしょう。また他の生徒ががんばっている姿に刺激を受け「自分もがんばろう」という気持ちが沸いてくる、ということもあるでしょう。何かの縁で同じクラスになった仲間同士、仲良く助け合って学校生活を送ってほしいものです。

書道部の表彰

 さて、7日の始業式にて「言葉を大切に」「1秒の言葉でも相手を幸せにもするし不幸せにもする」という話をしましたが、その後相手を傷つけるような一言が原因でトラブルに発展する、ということはありませんでしたか。もう一度皆さんに訴えます。言葉の遣い方に注意し、浪速中学校を、挨拶や感謝の言葉、励ましなど心が温かくなるような言葉が溢れる学校にしていきましょう。

 最後に、早いもので来週後半はGWに入ります。外出することも多く、人が集まる機会が多い時期を迎えます。多人数の友だち同士が繁華街などに繰り出して飲食をしたり、誰かの家に集まって飲食をするなど、クラスター発生のリスクがある行動は控えるようにしてください。

テニス部女子の表彰

テニス部男子の表彰

【保護者の皆様へ】

 今週土曜日23日、午後2時より、各学年懇談会を実施いたします。内容は下記の通りとなっております。この2年間は感染予防の観点から、保護者の皆様にご来校いただく行事も少なくなり、コミュニケーションを取らせていただく機会が減っておりますので、ご都合がよろしければぜひともご参加ください。密集を避けるよう、できるだけ広いお部屋を準備いたします。※参加届けをご提出ください。

  • 1年生・・・入学後の生徒たちの様子等
  • 2年生・・・3年進級時のコース変更等
  • 3年生・・・修学旅行説明会



2022年4月7日木曜日

春季例祭 1学期 始業式

   本日午前9時より、学院神社の春季例祭を催行いたしました。高校878名、中学133名の新入生を迎えたことを奉告し、この1年間の全校生徒、教職員の無事と学校の発展を祈願して、厳粛な雰囲気の中、執り行われました。雅楽演奏と共に神楽部による「尚学の舞」も奉納いたしました。

神楽部 尚学の舞

雅楽部 奉納演奏

(始業式 式辞)

 今日から新しい学年が始まります。春休み中、大きな事故などの連絡も無く、このように皆さんと無事に集えたことをとても嬉しく思います。ただ、新型コロナウイルスの感染者数が気になる数値で推移しています。若い世代の感染率が高いという報告もあります。春休みで、感染予防の意識が少し緩んでいた生徒もいることと思います。今日から気持ちを新たに、警戒レベルを上げて新学期に臨みましょう。

全校生徒401名

 1年生の皆さん、入学おめでとう。大歓迎します。公立中学校、私立中学校、数多くの選択肢の中から浪速中学校を選んでくれたことに対する責任と喜びを強く感じています。何か不安なことがあれば、遠慮無く先生方や上級生に相談してくださいね。全力でサポートします。

 2,3年生の皆さん、学年が一つ上がった実感はありますか。上級生としてのプライドは言葉と行動で示してください。特に3年生は進路を強く意識しなければならない学年です。皆さんのために敷かれた「義務教育というレール」はあと1年足らずで終点をむかえます。卒業式までに「自分の進路について、自分の言葉で語れるようになっていること」これを宿題とします。

新任教員の紹介

 さて「プライドを言葉で示す」「自分の言葉で語る」と言いましたが、言葉というものは不思議な力を持っていて、選び方ひとつで人を救ったり、逆に傷つけたり、ということがしばしば起こります。昨年度も無神経な一言が原因で、大きなトラブルを招いたことが何件かありましたね。今年1年間の目標として、浪速中学校を心温まる言葉が溢れるような学校にしたいと思いませんか。コロナ禍が2年以上も続く重苦しい中だからこそ、余計に元気よく挨拶を交わそうではありませんか。手伝ってもらった時、助けてもらった時には「ありがとう」。前を向いて一生懸命努力している全ての人には「がんばって」と声をかけてあげてほしいと思います。

新入生、上級生 対面式

 最後に、小泉吉宏さんの「一秒の言葉」という詩を紹介します。

「はじめまして」この一秒ほどの短い言葉に
  一生のときめきを感じることがある
「ありがとう」この一秒ほどの短い言葉に
  人の優しさを知ることがある
「がんばって」この一秒ほどの短い言葉で
  勇気がよみがえってくることがある
「おめでとう」この一秒ほどの短い言葉で
  幸せにあふれることがある
「ごめんなさい」この一秒ほどの短い言葉に
  人の弱さを見ることがある
「さようなら」この一秒ほどの短い言葉が
  一生の別れになる時がある
一秒に喜び 一秒に泣く
一生懸命一秒

 立派な文章でなくてもいい、たった一秒の言葉でも、みんなが温かい気持ちになれる言葉があるのですね。「言葉を大切に」このことを忘れず学校生活を送ってください。令和4年度が皆さんにとって、穏やかで充実した1年になることを祈ります。


2022年4月5日火曜日

令和4年度 浪速中学校 入学式

  新型コロナウイルス感染予防対策として、生徒の皆さんと教職員だけの式典となりましたが、本日無事に令和4年度の入学式を挙行できましたことは本当に喜ばしいことです。式場内での参列を心待ちにしておられた保護者の皆様には申し訳ございませんでしたが、どうかご理解いただきますようお願いいたします。


 133名の新入生の皆さん、入学おめでとう。皆さんの心は今、これから始まる新しい生活への期待に、胸弾む思いで満ちあふれていることと思います。今日のこの思いを忘れず、充実した中学校生活を送ってください。

 それでは、皆さんへのアドバイスとして、浪速中学校の生徒としての心構えをいくつかお話しします。

 学習面については「日々の授業を大切にすること」これに尽きます。授業で理解できなかった点は、その日の内に解決するようにしましょう。小さな疑問でも、放っておくと疑問が雪だるま式に大きくなり、全くわからなくなってしまいます。


 また、中学校では、自分の考えを説明したり表現する力も重要になってきます。ただ単に知識・ことがらを暗記するだけの学習ではなく、他の生徒の考えにも耳を傾け、「なぜそうなるのか」「自分はこう思う」といった態度を持つことが大切です。このような学習は「主体的対話的で深い学び」と言われますが、本校の最新鋭のICT教育環境が力を発揮します。一人一台のChromebookは不可欠のツールになります。

 学習面以外でも、道徳、クラブ活動、生徒会活動、学校行事など様々な “活動” があります。これらの活動に対する考え方や取り組む姿勢、そこで得られた新しい知識や友人との出会いが皆さん自身を成長させてくれます。学校は集団生活ですから「生き方を学ぶところ」と言うこともできます。善悪の判断もしっかりできるようになってほしいです。中学校は、子どもから大人になる学校なのです。


 生活面では、SNSの不適切な利用に注意してください。今やSNSの無い生活は想像できないくらい情報化が進んでいますが、それに対して、コミュニケーション能力、個人情報の管理、人権意識などが追いついていないように感じます。LINEのやり取りも良いのですが、元気に声を出して「挨拶」できる生徒になってほしいと思います。挨拶は相手の存在を認めていることの表れです。一言の挨拶がきっかけで一生の友人ができるかもしれませんよ。


 最後になりましたが、保護者の皆様、お子様のご入学誠におめでとうございます。お預かりいたしましたお子様を、教職員一同、情熱と愛情を持って大切に育て、育んで参ります。ただ、中学生はまだまだ判断力も経験も未熟です。お子様の一番身近な相談役として、保護者の皆様のご協力を切にお願いする次第です。保護者の皆様と学校が車の両輪となり、協力し合いながらお子様を支援していきたいと考えております。よろしくお願い申し上げます。

 さあ、新入生の皆さん、夢の実現に向かってスタートです。一日一日を大切に、楽しく充実した毎日を送ってください。