2022年11月21日月曜日

ビブリオバトル 校内予選

  中学生ビブリオバトル 校内予選を開催いたしました。“ビブリオ” とは書物を意味するラテン語由来の言葉で、参加者(バトラー)は、自分が薦めたい1冊の本を5分間の持ち時間で紹介し、最後に参加者全員と観客全員で「紹介を聞いてどの本を一番読みたくなったか」を投票し “チャンプ(優勝)本” を決定します。

 各参加者の発表を聞いて、自分が知らなかった本と出会うことが出来る知的で楽しい書評ゲームです。

 スライド(パワーポイント)やレジュメなどは使用禁止で、身振り手振りを交え、自分の言葉だけでバトルしますので、話の組み立てや、イントネーションなど表現力と説得力が勝負を分けるポイントになってきます。




 昨年に続き2年目の開催で、今年は1年生2名、2年生1名、3年生1名の計4名がエントリーしてくれました。4名の推薦本は以下の作品です。

  • 『自分の中に毒を持て』
  • 『夜に駆けるYOASOBI小説集』
  • 『転生したらスライムだった件1』
  • 『死にたがりの君に贈る物語』

 どの本もすぐに読んでみたくなるほど優劣つけ難い激戦でしたが、投票の結果、『自分の中に毒を持て(岡本太郎著)』が優勝しました。

 今年度のチャンプ本となった『自分の中に毒を持て』は12月25日に開催されるビブリオバトル大阪府大会に出場します。全国大会目指して、更に表現力に磨きをかけてください。

 最後になりましたが、ご指導頂きました中・高国語科の先生方をはじめ多くの先生方、ありがとうございました。


2022年11月16日水曜日

11月の中学校朝礼

   今週土曜日19日に、最終のプレテストが実施されますが、今回もプレゼンテーションや受験生の誘導、試験監督補助員として生徒を募集したところ、多くの生徒が手を挙げてくれました。

司会と書記は新生徒会役員にて

 また、美化委員の皆さんが、少しでも気持ちよくトイレを使ってもらえるよう、プレートをきれいに作り替えてくれました。来年度に入学を考えてくれている “後輩” たちのために協力してくれて本当にありがとう。明後日の大掃除もしっかり頼みます。

美化委員からのお願い

 さて、あるタレントさんの言葉ですが「8月を過ぎたらもう大みそか」というフレーズがあります。世の中の動きをよく突いており、年末に向けてすべてにおいて慌ただしさが増し、何か時間が早回りしているような感覚にとらわれることがあります。

 学校においては、特に3年生にとっては「あっという間に過ぎてゆく期間」ですので、やり残しの無いように、大みそか、そして卒業まで、回りに流されずに毎日を送ってほしいものです。

 数えてみれば大みそかまで、まだ45日もあります。この時期の頑張りが間違いなく高校で効いてきます。思うように結果が出ない時は、焦らず基本に戻って立て直すこと。そういう毎日を送っておれば、早回りしそうな時間を押しとどめることができます。受験勉強を頑張った一日一日が、後になって大切な思い出になります。

 皆さん、今日という日は昨日から見れば「未来」でした。しかし明日になれば「過去」になります。このように時間というのは凄いスピードでどんどん過ぎていきます。そして私たちが生きているのは、過去でも未来でもない「今」を生きています。今という時間、即ち今日という日を大切に生きていきましょう。 

密集しないように注意して全員集合

 コロナ感染症第8波の気配とともにインフルエンザ流行の兆しが感じられる今日この頃です。引き続き感染予防に注意して、充実した楽しい毎日を送ってください。


2022年11月10日木曜日

2学期 人権ホームルーム

  本日、2学期の人権ホームルームを全学年合同で体育館にて実施しました。ここ最近は、障害者スポーツやLGBT等をテーマに、講師をお招きして実施しておりましたが、本日は「いじめ防止」をテーマに、①いじめに対する理解を深め、いじめを生まない集団作り。②未然防止のための行動力を育む。③いじめに対する人権的、法的理解を深める。これらを目的とし、教員自らによる啓発HRとしました。


 途中、いじめに関する動画視聴、生徒たちの意見交換などを交えた後、教室に戻り、今年度2回目の「いじめアンケート」を実施し、最後に「これからの誓い」というタイトルにて各自の思いを言葉にしてもらいました。


【2学期人権HR 校長講話】

 この3年間、新型コロナウイルスによって、社会は大きく変わりました。学校もICT化が進み、オンライン授業も普通に実施されるようになりました。朝礼や三者懇談などもリモートで行われ、連絡事項もネット配信されるようになりました。

 しかしながら、どんなに世の中が変化し、AIが人間に取って代わる場面が多くなり、人と人との対面の機会が減ったとしても、大切にしなければならないのが「人権」です。私たちが生まれながらに持っている権利で、一人ひとりが幸せで、明るく楽しい生活を送る権利です。

 そしてこの大切な人権を脅かすのが「人種差別」「男女差別」など様々な差別ともう一つが「いじめ」です。

 友だちだからといって、相手の人権を知らず知らずのうちに傷つけていることはないでしょうか。何気ない言葉が相手を攻撃している、ということはないでしょうか。

 ここで、昭和の有名な詩人、金子みすゞさんの「こだまでしょうか」という詩を皆さんに紹介します。CMでも流れていた時期がありますので覚えている人もいるかと思います。 

            こだまでしょうか

 「遊ぼう」っていうと「遊ぼう」っていう。

 「馬鹿」っていうと「馬鹿」っていう。

 「もう遊ばない」っていうと「遊ばない」っていう。

  そして、あとで、さみしくなって 

 「ごめんね」っていうと「ごめんね」っていう。

  こだまでしょうか、

  いいえ、誰でも。

 投げかけた言葉がそのまま返ってくるのは「こだま」ですが、「こだま」と同じように言葉が返ってくるということは、人と人との間でも、そして誰にでも起こると金子みすゞさんは言っているのだと思います。

 乱暴に接すれば乱暴に返ってくる。穏やかに接すれば穏やかに返してもらえるはずです。心無い一言で人は傷つき、優しい一言で人は元気づくのです。

 私たちは性格も容姿も能力もみんな違います。ただ、それは違いであって優劣ではありません。お互いの違いを認め合い、言葉が優しくこだまする学校にいじめは起こらないハズです。今日は何名かの先生方が、いじめに関する重要なお話をしてくださいます。自分のこととして考えるようにしましょう。 


2022年11月1日火曜日

生徒会 新役員の認証式

   令和4年度生徒会役員の認証式を行いました。10月13日に立会演説会、投票を実施し、本日より正式に新役員体制がスタートしました。

新生徒会長・新執行部の挨拶

 会長・副会長の3名が2年生、書記・会計の4名が1年生です。7名を代表して、生徒会長のO君が挨拶し「浪速中学校の発展のために7名一致団結して頑張ります」と、強い決意を述べてくれました。とても堂々とした立派な挨拶でした。

 中学校生徒会と高校自治会は別組織ですが、学校全体の行事は高校側が主導し、中学校が追随することが多く、これは一定やむを得ないとして、中学校独自の行事では、生徒会の存在感を出してほしいと思います。昨年度の先輩役員たちの “功績” を継承させるもよし、大きく改革するもよし、慎重になり過ぎず、じっくり議論し大胆な提案を楽しみにしています。

前生徒会長・執行部の挨拶

 令和3年度の役員の皆さん、1年間本当にご苦労様でした。皆さんほど活動的で、革新的な執行部に出会ったのは初めてでした。「目安箱の設置」「昼休みラジオ放送の開局」「校則の見直し案の作成」など、並外れた行動力と実行力でした。

 校則の見直しでは、頭髪規則を取り上げ、単に「○○を認めてほしい」と要求するのではなく、その理由、社会背景、他校の状況なども調べ上げ、非常に説得力のある提案となっていました。現在「継続審議」となっており、新役員たちが引き継いでくれることと思います。

1年間ありがとうございました。

 しかしながら、最も賞賛するのは「朝の挨拶運動」を毎朝1年間続けたことです。北風吹き荒ぶ寒い朝も、元気いっぱい、明るく生徒たちを迎えてくれました。なかなか出来ることではありません。本当にご苦労様でした。3年生は卒業まであと4ヵ月余り、後輩執行部を暖かく見守ってやってください。