2021年9月28日火曜日

アクティブラーニング

  中学校では今年度より新しい学習指導要領が導入されています。その中心となるのが「主体的、対話的で深い学び」であり、またその視点に立つ学習方法が「アクティブラーニング」と呼ばれるアプローチです。生徒たちの好奇心を伸ばし、グループディスカッションやディベートなどを通して様々な人と関わることで、自らの考えを深め、問題解決能力を育む。そういう学びの方法です。

 教員が一方的に話す、いわゆる講義ではなく、生徒たちが能動的に参加すること、しかも複数人で協同して学習することを重視しています。

ラーニングピラミッド

  アメリカ国立訓練研究所の調査によると「学習方法」と「学習内容がどの程度定着しているか」には明確な相関関係が見られ、それを図で表したものが、ラーニングピラミッドと呼ばれています。

 同研究所によると、学習定着率は「講義」では5%しかないのに対し、「グループディスカッション・ディベート」が50%、「自ら体験する」が75%、さらに最も定着率が高いのが、「他の生徒に教える」の90%となっています。

 皆さんも思い出してください。中高生時代、発問もほとんどなく、先生がひとりで話し続けられる一方通行の授業は退屈ではなかったですか。

グループディスカッション

グループ発表

 コロナ対策として今や日常となった「オンライン授業」。一言でオンラインといっても、双方向型・オンデマンド型など、教科や学習単元に応じて最も効果的な方法を模索していますが、やはり重要なのはアクティブラーニングがなされているかどうか。

 感染が不安で登校をためらいオンライン授業に参加している生徒たちも、実際の教室にいるかのようにつながりを感じられる環境を作っていかなければと思っています。


2021年9月18日土曜日

秋季例祭 浪速祭準備

  台風14号接近のため順延される可能性もあった秋季例祭ですが、本日無事に催行することができました。例年は、吹奏楽部による学院曲・海道東征浪速の演奏の中、中高全校生徒が学院神社前に整列し、来賓もお招きして挙行される最も重要な学校行事の一つでありますが、感染症対策のため今年度も代表者のみの参列とし、オンラインでの実施といたしました。生徒たちは教室での遥拝となりましたが、テレビ中継にて神楽部によるお神楽奉納も見ることができ、学校全体が厳かな雰囲気に包まれるひとときとなりました。

 例祭の後は、理事長・学院長先生よりこの祭礼の意味を詳しく説明していただきました。生徒の皆さんは、神社神道を建学の礎とする学校の生徒として誇りと自信を持って学校生活を送ってほしいと思います。

生徒会会長、自治会会長による参拝

生徒会役員と自治会役員

神楽部による御神楽奉納

 中学生はこの後、21日(火)の浪速祭〈中学生の部・作品展示会〉の準備に入りました。どのクラスの生徒たちも教員に頼ったり教員の指示を待つのではなく、自主的に行動し、考え、工夫し、様々なアイデアを出し合って作業を進めていました。このような作業においても、恐らく何かを調べているのでしょう、積極的にChromebookを使っている生徒が多いのが印象的でした。







 完成が楽しみです。


2021年9月15日水曜日

なにわともあれ ~ Go! Go! Cooperate ~

  先日、自治会・生徒会担当の先生方より今年の浪速祭クリアファイルを戴きました。今年のテーマは、主題が「なにわともあれ」、副題が “Go! Go! Cooperate~” で、「なにわともあれ」には「浪速と共にあれ」「浪速の友とあれ」「なにはともあれ」の三つの意味を込めているそうです。

 そして今年の浪速祭が55回目となることから、55を副題の Go! Go!で表し、コロナ禍の中にあっても、皆が積極的に協力(Cooperate)し合って、自分たちにしかできない浪速祭を創りあげようという意気込みが込められているとのことです。よく考えられた素晴らしいテーマだと思います。伝統を尊重し、友を大切に、そして明るい未来に向かって歩んでいこうという思いが伝わってきます。


  毎年感じることですが、自治会・生徒会の皆さんは実によく練られた浪速祭テーマを考案してくれます。この行事に対する思い入れの深さの表れかと思います。



こんな楽しいテーマもありました。(これは体育大会でした!)

 さて、今年度の中学校浪速祭は作品展示会を実施します。

  • ~17日(金) 作品完成、飾り付けの準備、保護者様向けスライドの作成
  • 18日(土)【午前】学院神社秋季例祭 【午後】展示作業
  • 21日(火) 浪速祭、スライド鑑賞

  ご家族の皆様のご来校に関しましては、申し訳ありませんが、ご遠慮頂くことといたしました。作品のスライドを作成いたしますのでオンライン(ご自宅PC、スマホ、Chromebook)にてご鑑賞ください。21日(火)から28日(火)までご鑑賞いただけます。


2021年9月13日月曜日

9月の中学校朝礼

  緊急事態宣言が9月末まで延長されました。地域によっては感染状況に改善の兆しが見られる所もあるようですが、大阪はまだ宣言解除の判断には至らなかったようです。幸い本校では、現在生徒・教員で陽性の連絡は入っておりませんが、決して油断せず、徹底した感染予防を心がけてください。


 本日は、2学期の学級委員長を任命しました。委員長を中心に「やる時は真剣にやる」「楽しむ時は思い切り楽しむ」「困っている人には手をさしのべる」メリハリのある、そして人に優しいクラスを作って欲しいと思います。

 続けてクラブの表彰伝達を行いました。常連の空手道部、剣道部、テニス部、卓球部に加えて、パソコン部が表彰を受けました。ロボットのプログラミングを競う大会だそうです。文化部の活動は派手さはありませんが、日頃コツコツ打ち込んできたことが認められた結果だと思います。次回は優勝と全国大会出場を目指してください。


 空手道部は全国準優勝という素晴らしい結果を残してくれましたが、常に全国優勝を目指している皆さんにとっては、結果は非常に辛いものであったと思います。

 空手道部の皆さん、いつも努力している他のクラブの皆さん、そして全校生徒の皆さんに先生の好きな言葉を贈ります。

  1. 努力して結果が出ると、自信になる。
  2. 努力せずに結果が出ると、おごりにつながる。
  3. 努力せずに結果も出ないと、後悔が残る。
  4. 努力して結果が出なくても、経験が残る。

  皆さんの努力は、これからの人生において貴重な経験となって生きてくるはずです。


 最後に、先週金曜日より浪速祭準備期間に入っています。今年は教科で作成した作品を、各クラステーマに沿って装飾し展示を行い皆で鑑賞する、という企画ですが、作品を単に机に並べるのではなく、例えばスーパーの陳列棚の商品の並べ方次第で、売り上げが大きく変わってくる、という例があるように、鑑賞された方が思わず立ち止まり、感嘆の声をあげられるような皆さんの創意工夫を期待します。残念ながら、今年も合唱コンクールや模擬店は実施できませんが、今できることに全力を尽くしましょう。



2021年9月3日金曜日

大阪880万人訓練

  感染拡大防止のため、今年の大阪880万人訓練への参加は、体育館やグラウンドへの避難は取りやめ、各HR教室での「防災教室」として実施しました。


 人は “経験” することで「心構え」や「行動力」が身に付きます。いざという時に、慌てず焦らず適切な行動が取れるように “経験” をしておくのです。本日は実際の訓練(経験)ができず、教室での学習になりましたが、南海トラフの動画は真に迫るものがあり、真剣に視聴している皆さんの様子を見ていると、災害に対する心構えが少しは高まったのではないでしょうか。                                      


 さて、私たちは、いつ何時、災害のため交通機関がストップし、自宅に帰れない『帰宅困難者』となり、学校で救助を待つ、といった事態が起こるかもしれません。大阪府で大地震が発生した場合、大阪市内で約90万人、府全体で約142万人の帰宅困難者が発生すると想定されています。

 そのような場合に備えて本校では生徒の皆さんが、最低1日間(24時間)生活できる最低限の水と食料等を全員分準備していますのでご紹介します。

  • 災害備蓄用保存水 500ml
  • エマージェンシークッキー 2食
  • 海の幸ごはん 1食
  • ウエットティッシュ 10枚
  • 災害用トイレ 5回分

 最後に、現在私たちはコロナという災害に見舞われていると言えます。「マスク・アルコール消毒液・体温計」などのコロナ災害関連グッズを、日頃から非常時の持出品に加えておくようにしましょう。