2020年7月31日金曜日

租税教室

 7月28日(火)、住吉税務署・堺税務署の職員の方に来ていただき、「租税教室」を実施しました。本校では、毎年このように公務員の方や民間企業にお勤めの方、新聞記者、大学教授といった社会人の方々を講師(ゲストティーチャー)としてお招きし、特別授業(出前授業と呼ばれることもあります)をお願いしています。
 普段の学校での授業では得られないような知識、経験談、様々な気付きなどを直接生徒たちに与えていただいたり、それをテーマにグループ学習を実施することで、自分たちの日々の学習と実社会との関わり、さらには自分の人生について考えを深める機会としています。新学習指導要領で謳われている、「主体的・対話的で深い学び」「生きる力」に通じるものと考えております。

 今までに租税教室以外では、大学教授「道徳」、博物館学芸員「古代史」、ロータリークラブ「職業観」、新聞社編集委員「式年遷宮」などの特別授業を実施していただきました。今後も様々な分野で実施していきたいと思います。

 租税教室については、社会科・公民分野との関わりや、3年後に成人年齢となることなどを考慮し中学3年生を対象としました。日本の将来を担う中学生たちが、税金(納税)の意義を正しく理解するとともに、税金の使い方についても積極的に関心を持つことがすなわち公共の精神を尊び、日本の社会のあり方を自分のこととして考えることにつながります。

 当日は、生徒たちが理解しやすい「消費税」と「所得税」を中心に説明していただき、途中「もし税金が無かったら」どんな社会になってしまうかを描いたアニメーションを交え、中身の濃い授業となりました。

堺税務署より来て頂きました(教卓左側に1億円!)

税金が無かったら・・・アニメーション視聴
尚、生徒たちは夏休みの宿題として「税についての作文」に取り組みます。学んだことを自分の文章にすることでより考察が深まります。昨年は本校生徒の作文が優秀作品として表彰されています。今年も期待しています。

2020年7月27日月曜日

三者懇談

 年度初めに予定していた日程からは大きく先送りとなってしまいましたが、7月25日(土)より三者懇談を実施しています。
懇談の日は掃除も入念に

 夏休み前に、担任・生徒・保護者が成績表を前に懇談する姿はどこの学校でも見られる光景なのですが、今年はコロナ感染防止対策の一環として、初めての試みですが、ご希望に応じて「リモート三者懇談」を実施しております。さて、どの程度の保護者様が「リモート」を希望されるか興味深かったのですが、結果は1年生リモート率12%、2年生23%、3年生16%となり、多くの保護者様は従来通りの対面方式を選択されました。限られた時間ではありますが、リモート・対面を問わず、成績のことだけでなく、ご家庭での様子、クラブのことや友人関係、進路・コース選択など何でもご相談ください。
懇談準備で忙しい担任先生
  担任の先生方は、生徒の「良くなかった点」だけを指摘するのではなく、ほんの少しでも改善が見られた点は認めてやり、特に保護者の皆さまが日頃気付かれないような「学校での頑張る姿」を披露しあらためて褒めてやってほしいと思います。三者とも笑顔で、時には笑い声が廊下にこぼれるような懇談会であってほしいと思います。 “懇談”なのですから“こわい顔”ばかりではだめです。


教室の中央でリモート三者懇談
教室の隅でリモート三者懇談

 さて生徒の皆さん、試験は終わりましたが夏休みはまだです。8月5日(水)まで1学期の授業が続きます。これは、4~5月一斉臨時休業としたために不足する授業日数を補うために実施している正規の授業です。
 本校では、休業中もオンライン授業を実施していたので、学習の遅れはほとんど見られませんが、今回の期末テストの結果をふまえて、復習に重点を置くか、新単元に進むかじっくり検討し8月5日までの授業を効果的なものにしたいと考えています。日本中の小中高生が、夏休みを短縮して頑張っています。我慢と辛抱も大切。「中学〇年の夏休み、短かったよなー」と笑って語り合える日が必ずやって来ます。一緒に頑張りましょう!

2020年7月25日土曜日

オンライン授業アンケート

 各教科とも学期成績が出揃い、本日放課後より三者懇談が始まります。年度当初から一斉休業という誰もが予想しなかった1学期でしたが、ようやく終わりが近づいているのを感じる頃となりました。
 入学式も実施できず、クラスのまとまりを心配していた1年生も、いつの間にかすっかり学校に馴染んでくれ、休憩時間にはクラスメートと談笑したりふざけ合ったりしておりますし、すでに75%の生徒がクラブにも入部しています。また授業の様子(休憩時間でも)を見ておりますと、各自がクロームブックを自在に操作し授業に参加しており、1年生にもICTが完全に定着しているのを感じます。

 さて、その1年生に本校のICT(オンライン授業)についてのアンケートを実施しました。少し遅くなってしまいましたがその結果を報告します。反対意見の多くはネット環境に関係するものでしたので改善できる点は対応したいと思います。


【賛成】
・先生方の授業が分かりやすかった。
・どの先生の授業も楽しかった。
・分からない箇所を質問できるのが良かった。
・難しいことや疑問だったところも分かるようになった。
・一人なので集中できる。学校に行かなくても良い。
・家の中なので緊張しなかった。
・(クラスメートの)顔を見ないので緊張せず発言できた。
・オンライン授業も学校の授業もとても楽しい。
・オンライン授業ならクラスターが発生しないから良い。
・勉強できない期間が無くて良かった。
・先生方の声が聞き取りやすかった。
・画面が大きくてよく見えた。
・目が悪くても近くで見られるので授業に入り込みやすい。
・プリントの解答がパッと出るなど授業がハイペースで進む。
・課題がクラスルームで分けられているので分かりやすかった。
・パワーポイントが見やすかった。
・コメントが打てるところが良い。
・(クロームブックが)軽いのが良い。
・関係ないことを書き込んでいる生徒を先生方が注意してくれた。
・SNSの使い方が分かるようになった。
・Wifiの調子が悪い時もしっかり対応してもらえた。
・登校しているのとあまり変わらない。
・休憩時間はゆっくり休むことができた。
・一日だらけずに過ごすことができた。
・オンライン授業は登校できない悲しさをほぐしてくれた。



【反対】
・ネット環境を改善して欲しい。たまに声が途切れる。
・画質をもう少しよくして欲しい。
・みんなで発表する時間が欲しい。
・全角、半角が面倒くさい。
・学校の方が「よしっ!頑張ろう」と思える。
・少し目が疲れる。使い過ぎると体調が悪くなる。
・ずっと椅子に座っているので学校の授業より疲れる。
・iPadの方が使いやすい。
・BGMを流して欲しかった。

2020年7月20日月曜日

オンライン修学旅行説明会

  7月18日(土)、第1回目の修学旅行説明会を開催しました。本校の修学旅行は平成15年より鹿児島・屋久島方面で実施しており、知覧での平和学習と世界自然遺産に登録されている屋久島での自然環境学習・縄文杉トレッキングが主な柱となっています。  今年度は5月16日 出発の予定でしたが、コロナ感染拡大が大きく懸念されましたので、4月早々に状況判断を行い、11月15日出発へと延期させて頂いた経緯があります。

 今回の説明会は、密集を避けるため“オンライン説明会”とし、保護者の皆さまにはご足労をおかけすることなく、ご自宅にてご参加頂く形としました。(生徒たちは、教室に分かれて参加です)
 保護者の皆さま、オンライン説明会でお聞き苦しい点はありませんでしたでしょうか。今後このような形が多くなるかと思います。お気づきの点はご遠慮なくご指摘頂ければありがたいです。
説明を聞く中3生徒
旅行社HISの担当者より、あらためて詳しい行程、宿泊施設、緊急時の対応等について説明がありました。

 4月以降多くの学校行事が中止、又は大幅な縮小を余儀なくされてきました。修学旅行については、準備段階より様々な体験を通して、生徒たちの心の成長を期待する部分が大きく、教育的意義もあり、最も重要な学校行事の一つと位置づけております。今後、感染の拡大状況によっては、再度の延期あるいは中止という判断をせざるを得ない局面もあるかもしれませんが、今のところは何としても安全に実施できるよう、情報の収集に努め、最善の判断をしていきたいと思います。
高速船で屋久島へ
もののけ姫の森
巨大切り株ウィルソン株の中(よく絵はがきになっている構図)
知覧特攻平和会館
砂蒸し風呂(指宿)

2020年7月16日木曜日

試験終了、授業・クラブ再開、ただし感染警戒を忘れないこと!

 期末試験お疲れ様でした。今日から試験返却そして8月5日終業式まで授業が続きます。頑張って行きましょう。さて先週のブログでも書きましたが、試験の大切さについて違う面から少し述べたいと思います。

 先生方は生徒の皆さんに何とかして学力を付けてもらおうと、創意工夫し全力で授業を行います。生徒の皆さんはそれに応えて、真面目に先生の話、説明を聞き、自分で調べ、暗記し、また時にはクラスメートと意見を戦わせ、新しい知識や技能を習得していきます。
 そしてある一定の範囲を学習したところで、生徒の皆さんがどの程度力を付けているか確認するために試験を行います。結果が良ければそれで良し。皆さんの頑張りを評価することも大切です。もし芳しくない結果の場合、先生方はそれを単に皆さんの不勉強のせいにするのではありません。「授業での説明が良くなかったのか」「配付したプリントがわかりにくかったのか」など、色々な面から反省するのです。そしてその反省を以後の授業に生かしていきます。つまり、先生方も試験を通じて評価されているのです。生徒の皆さんと先生方との“真剣勝負”なのですね。

大阪モデル・Yellow 

 さて、コロナの感染者数が、じわじわと増加しています。「大阪モデル」のステージもグリーンからイエロー(警戒)ゾーンに移りました。すぐに休業、分散登校ということではありませんが、状況によってはレッドゾーンに移行する可能性もあります。「マスク着用」「手洗い」「大声を出さない」「密を避ける」など、基本的な感染症対策を各自が確実に実行してください。
マスクの贈呈

 コロナ対策として、今日は理事長・学院長先生より皆さんへマスクのプレゼントがありました。マスクは季節的に息苦しく感じるときもありますので、少しでも快適に着用してもらえるようにというお心遣いで、NANIWAロゴマーク入り・ウオッシャブルで冷感タイプのマスクを準備してくださいました。全校朝礼にてマスクの贈呈をおこないました。

ロゴマーク入りウオッシャブル冷感マスク

 平常授業、クラブ活動も再開です。マスクを頂いたことを、もう一度自分の行動を見直すきっかけとしてほしいものです。

2020年7月8日水曜日

模擬試験

 本日、中学3年生は「外部模擬試験」を受験しました。浪速高校に進学するのだから模試は必要ない。という声を聞いたことがありますが、たとえ内部進学であっても、自分たちが受験生なのだという意識を高め、本格的な受験勉強のスタートを切るためにも模試は重要です。
中3教室前は、他学年生徒や高校生通行禁止
 
模試を受けると・・・
  1.客観的な今の実力を知る。苦手分野を知る。
  2.全受験生中の自分の位置を知る。合格可能性を知る。
  3.模試の問題が復習教材になる。
みんな真剣です。
【模試は受験後が大切】
 受験雑誌などの「合格体験談」によく載っているのが「模試の問題を徹底的に復習しました!」という学習方法。点数や合格判定だけに気をとられていてはいけません。後日配布される解答・解説をよく読んで、復習を欠かさないようにしましょう。自分の弱点を知り、今までの学習スタイルを見直すことも必要です。
 例えば、英語の長文で、知らない単語が多くて全体の意味がよくわからなかったという人は「語い力」が不足しています。単語力を付けるための学習時間を少し増やすようにしましょう。とにかく、模試の受けっ放しが一番いけません。
 内部進学ということに甘えてしまって、中学の学習を疎かにしたまま高校に入学すると、ついていくのに苦労します。
 中3生の皆さんが、来年余裕を持って高校の授業に臨み、楽しい学校生活を送るために「今年は辛抱の年」なのです。がんばってください。応援しています。

2020年7月7日火曜日

期末試験

 期末試験が近づいてきましたね。コロナウイルス感染拡大による休業のため、5月に予定していた中間試験が中止となりましたので、2,3年生にとっては2月の学年末試験以来5ヵ月ぶり、1年生にとっては入学以来初めての定期試験となります。
二人で自習
全員で自習

 休業期間中のオンライン授業で学習した部分が、どの程度学力として定着しているのか、先生たちもとても気になっています。しっかり準備して、良い成績を収めてほしいものです。
 「最初のテストで良い成績を取った科目が得意科目になっていく」とはよく言われることです。全科目得意科目にならなくてもよい。たとえ1科目でも「これは自信がある」という科目を持ちましょう。小さな自信が次第に大きな自信に育って行くものですよ。

自習でもChromebookは必要です。
  さて、グローバル化がどんどん進み、AIがあらゆる分野に進出してくるこれからの時代を生きて行くために必要な学力は、知識暗記型ではなく課題解決型に切り替えていかなければならない。自分から問題点に気づき課題を設定する力が必要だと言われています。それでは、学校の定期試験勉強で、たくさんのことがらを暗記するのは無意味なことで、不必要なのでしょうか。
 それは違います。自分から課題に気づくためには「十分な知識」が絶対に必要です。知識の無いところに気づき(発見)はありません。そしてその「十分な知識」を蓄えるのが中学校時代の学習内容なのです。一見断片的に思える知識が次第に結びつき、「学力・教養」になっていきます。生徒の皆さん、とにかく覚えるべきことは、しっかり覚えてくださいね。

マスクもお揃い
  本校の定期試験時間割は次のようになっています。
 
  1限目 自主学習
  2限目 テスト
  3限目 テスト
  4限目 自主学習(又はテスト)

 朝、ギリギリに教室に飛び込んで一息ついたら即テスト、では実力も発揮できないだろうということで、1限目は学習してきたことを再確認する時間として「自主学習」としています。落ち着いた気分で、2限目からのテストに臨んでください。また4限目もテストがなければ、翌日に備えての「自主学習」や「ノート提出」の時間としています。提出する前に、もう一度ノートチェックをしましょう。1限目と4限目を有意義に使ってくださいね。

2020年7月3日金曜日

多読・多聴講座

 今年度より朝の取り組み時間を利用して、英語の「多読・多聴講座」を実施しています。
 多読・多聴講座の目的は、「直読直解(英語で読んで、日本語を全く介さず英語で考える)」ができる英語力を付けるためですが、4技能の内の2つ「話す」と「書く」即ちアウトプットの能力は、残り2つの技能「読む」と「聴く」のインプット量で決まると言われています。言い換えれば、多読・多聴によって4技能すべての能力がアップするのです。

 本校のオンライン多読・多聴アプリは、自分の英語力に合わせてスタートするレベルを選ぶことができ、約3,000冊以上のコンテンツの中から、興味関心のあるタイトルを選ぶことができます。読み放題、聴き放題で、音声は速度を変えることもできますし、読書の場合、1分間に何語のスピードで読んだかもわかるようになっています。

 ただ、直読直解の域に達するのは容易なことではありません。一般的には、読んだ英文の単語数“100万語”が目標ラインと言われています。しかしながら、中学生でも、読める生徒は1分間に80~100語読むことができるので、30分で約2500語読めます。
 下の写真を見てください。これは、以前から多読・多聴に取り組んでいる某私立中学校1年生の多読カードです。手書きで少し見づらいですが、単語数の欄を見てください。累計単語数が7~8万語に達しているのがわかります。
  いかがですか。こう考えると100万語も夢のような数字ではないことがわかります。1万語に達した頃から、多読・多聴の面白さを感じるようになるらしいです。3年間あるいは6年間でそのラインに到達する(あるいは近づく)ことを目標にがんばってほしいと思います。

◇多読3原則◇
  1. 辞書は引かない。
  2. わからないところは飛ばす。
  3. つまらなくなったらやめる。