2020年9月30日水曜日

健康診断

  9月29日、30日の2日間に亘って、生徒の健康診断を実施しました。健康診断については、毎年6月30日までに実施するよう学校保健安全法で定められている極めて重要な学校行事で、本校では毎年4月上旬に実施しておりました。しかしながら、今年度はコロナウイルス感染拡大により休業措置が取られたこともあり、期日までに医療関係者の手配など実施の体制が整わない学校も多く、今年度に限り特例として、年度末までに速やかに実施するよう文科省より通知を受けておりました。

 中高生徒合わせて2,300名超の大人数の健診を一斉に行い、また「密」を避けるため生徒を分散させるのに多くの教室を必要としますので、この2日間は授業を実施せず、健康診断にあたっている学年以外は家庭学習日としました。

 検査項目は多く、全員が受ける「内科」「耳鼻科」「眼科」「歯科」「身長・体重」「視力」に加え、学年によって受ける「心電図」「聴力」があります。中高全教職員が誘導、整列、検診補助など何らかの役割につき、タイムテーブルに従って進めていき、2日間とも非常にスムーズに終えることができました。

 健康診断は、自分の身体の状態と向き合う大切な機会です。後日返却される診断結果より、治療や再検査が必要とされた項目については、早めに医療機関を受診するようにしてください。また、食生活や睡眠時間など自分の生活習慣を振り返る良い機会でもあります。「朝食は毎日とっていますか?」「スマホ依存で睡眠不足になっていませんか?」心当たりのある生徒もいるのではないかな。

 健康診断で異常を早期発見することも大切ですが、健康的な生活習慣を継続し、病気になりにくい身体作りを心掛けましょう。

 さて、今年は非常に手際よく進みましたので、予定の時刻より50分程度も早く終了してしまいました。生徒たちは「早く帰れる」と期待したことと思いますが、そう甘くはなかった!早まった50分間、1コマだけですが授業を実施しました。ブーイングもあったかと思いますが、やると決まったらしっかり頑張るのが本校生の良いところ。こちらもうれしくなりました!



2020年9月24日木曜日

管楽合奏コンテスト

  吹奏楽連盟主催のコンクールは中止となり、独自大会(代替大会)の開催もありませんが、ただ一つ開催されているコンクール「日本管楽合奏コンテスト」に本校吹奏楽部が出場エントリ-しました。

 このコンテストは、公益財団法人日本音楽教育文化振興会が主催し、内閣府・文科省・全日本吹奏楽連盟等が後援する歴史のあるコンテストです。

 予選を経て全国大会へと進のですが、予選はCD(録音)審査で、今年に限りコロナ感染拡大対策として、全国大会も「動画審査」という“新しい様式”で実施されます。エントリー校は非公開ですが、多くの強豪校が名を連ねていると予想されます。

 本校は、中学3年生、高校3年生が8月で引退しておりますので、1,2年生による新チームにて挑戦しました。使い慣れた音楽室で録音することも可能でしたが、少しでも良好な録音状態をということで、21日(祝)終日、住吉区民センターを借り切ってCD録音に臨みました。



 吹奏楽にかける生徒たちの熱い想い、出場できなかった3年生の無念さ、応援してくださる保護者様、講師の先生方・・・みんなの想いが詰まった1枚のCD。審査員先生方の心に届きますように!



2020年9月18日金曜日

働きアリの法則を打ち破ろう

  アリと言うとよく動き回る働き者というイメージがありますが、実は、全部のアリがせっせと働いているのではないそうです。何と、働かないアリもいるのだそうです。物の本によると、一生懸命働くアリは全体の2割、普通に働いているアリが6割そして残りの2割はサボっているとのこと。更に不思議なのは、一生懸命働くアリだけに絞ると、全員が働くかというとそうではなくサボるアリが出始め、全体としてはまた2:6:2の割合になる。逆にサボりのアリだけに絞ってみても、よく働くアリが現れ、やはり全体の割合は2:6:2になるとのことです。

 これは、人間社会、もちろん学校生活にもあてはまるようで、例えば学校で新しい試みを始めたとしても、率先して頑張る生徒が2割、指示されればそれなりに動く生徒が6割、協力しない生徒が2割になってしまうといいます。

 なぜこの話を? 10月10日の体育大会、2:6:2で良いのか生徒の皆さんに問いたかったからです。体育大会は3学年縦割りで、全校生徒340人で創り上げる一大学校行事です。2割の生徒たちだけが一生懸命でよいのでしょうか。少しでも真剣に頑張る生徒が増えれば、2:6:2が6:2:2になり、大会は見違えるようなものになるでしょう。そして究極10:0:0を目指そうではありませんか。

 コロナ感染予防のため、今年は今まで通りという訳にはいきません。皆さんの安全を第一に考え無観客とし、競技も安全なものに変更して行います。しかし中止ではありません。

 親御さんに見てもらえないことや騎馬戦がなくなったことを残念がるのではなく、伝統を受け継ぎ、今年も体育大会を開催できることに誇りを感じて欲しいと思います。 

 全校生徒一致団結、練習にも真剣に取り組み、盛り上げていきましょう。カッコいいダンスと空手演武、楽しみにしています!




2020年9月16日水曜日

新入生オリエンテーション多聞

 4月10日に実施を予定していた「新入生オリエンテーション」を、多聞尚学館にてようやく実施することができました。
 多聞尚学館は平成21年に、当時廃校となっていた千早赤阪村立多聞小学校を購入し、全面改装を加えた施設で、浪速高等学校・中学校生徒の校外宿泊学習施設として毎週末を中心に、1泊2日または2泊3日にて利用しています。高校生は、夏期休暇中には5~7泊程度の学習合宿も実施しています。特定教科の一単元集中合宿に参加し、苦手を克服したり、大きく成績を伸ばした生徒がたくさんいます。
  
   また、静かで自然豊かな環境の中、学習面だけでなく、クラスメートと寝食を共にすることで友情を深め、団体行動における自分の役割を学ぶという効果もあります。
    今年は残念ながらコロナ禍のため中高とも全ての合宿をストップさせており、中学校では、6月に予定していた中1の多聞授業参観が中止になり、また外部模試対策合宿やイングリッシュキャンプも、多聞から学校実施に変更いたしました。

  多聞尚学館は本校の学習指導と深く関係する施設であり、コロナ感染が収束に向かえば利用する機会もまた多くなりますので、できるだけ早い時期に1年生に多聞を体験させ、多聞尚学館の歴史や集団行動のルールなどを指導しておきたいと考え今回の実施となりました。
 今回のオリエンテーションも当初は4クラスを1日で実施する予定でしたが、密集を回避するため、2クラスずつ2日間とし、大型バスも1クラス2台準備いたしました。
 多聞に到着した生徒たちからは「思っていたより大きくて立派」「とてもきれい」「泊まってみたい。楽しそう」などの声があがっておりました。

 また、理事長・学院長先生が「作物の栽培を通して人間教育を」というお考えのもと、中学生のためだけに設置してくださった「多聞果樹園・農園」「多聞楽舎」の見学もいたしました。今回は収穫時期ではなかったのが残念ですが、次回は野菜・果実などの収穫もぜひ体験させたいと思います。
 

2020年9月12日土曜日

令和2年度 秋季例祭と第54回 浪速祭

 本校学院神社の秋季例祭は、例祭の後引き続き開催される浪速祭が無事故で盛大に行われることを祈念するとともに、3年生が希望の進路に進めることを祈願して執り行われています。今年は春季例祭が休業中のため中止となっていたので、本日無事に催行できたこと、本当にうれしく思います。

 浪速祭については、例年数千人の来校者があり、大阪の感染状況の推移から見て、実際に開催できるか心配しておりましたが、感染対策として、外部の来場をご遠慮願い「文化部発表会」という形で実施いたしました。
津軽三味線部
茶道部と華道部
合唱部
  しかも、発表は無観客の体育館で行い、全校生徒はリモートで教室で視聴する形を取りました。いわば、オンライン浪速祭です。保護者の皆様には、YouTubeにてご視聴できるよう準備しております。後ほどご案内いたしますのでしばらくお待ちください。
ダンス部
化学部

雅楽部

 今年度の浪速祭のテーマは“Cherish this moment.”「この瞬間を大切に」すなわち、神社神道の「今を生きる」という「中今の思想」を表わしています。
 このテーマは生徒たちの発案で、コロナ禍のため多くの学校行事やコンクール等が中止となる中、自分たちの浪速祭が開催できるという喜び、そして成功させるためには、今を大切にしなければ、という想いが感じられます。
生物部
鉄道研究部
今年は、模擬店もバザーもクラス展示会もありませんでしたが、文化部員たちの熱い想い、創意工夫そして今を一生懸命生きる姿がありました。そして、教室で鑑賞する生徒たちも、彼ら彼女らの熱意に少なからず心を動かされたことと思います。言いかえれば、この文化部発表会を通して全校生徒の心が一つになったのです。
軽音楽部
神楽部
希望ある未来は、毎日の積み重ねから生まれます。今日という日を大切に前向きに生きていってください。

 文化部の皆さん、そして全校生徒の皆さん、ありがとうございました。
 
写真部
書道部
吹奏楽部

 

最後に文化部発表会の感想を記しておきます。
  1. 津軽三味線部・・・迫力がありました。弦の響きは心に訴えてきます。
  2. 茶道部・・・コツコツ稽古を積んでいることが伺えました。
  3. 華道部・・・いつも職員室を飾ってくれてありがとう。
  4. 合唱部・・・感染対策で練習も苦労されたのでは。優しい歌声でした。
  5. ダンス部・・・ダイナミックな演技と様々な演出。圧巻でした。
  6. 化学部・・・「象の歯磨き粉」初めて生で見ました。面白かったです。
  7. 雅楽部・・・鞨鼓の響きが良くなったように感じました。
  8. 生物部・・・1号機を改良し2号機につなげたことが素晴らしい。
  9. 鉄道研究部・・・鉄道が走るその町の沿革も調べていることがGood!
  10. 軽音楽部・・・100名からの選抜バンド。さすがでした。
  11. 神楽部・・・安心して見ていられるのは、厳しい練習の賜でしょう。
  12. 写真部・・・シルエットを利用した夕陽の写真、美しかったです。
  13. 書道部・・・やり直しのきかない緊張感の中、見事でした。
  14. 吹奏楽部・・・人数が増えサウンドが厚くなりましたね。ブラボーでした。
     ☆ 放送部・・・黙々と裏方に徹してくれ、ありがとうございました。

2020年9月11日金曜日

1,2年生外部模擬試験

 昨日は、中学1,2年生に外部模擬試験を受験してもらいました。内部進学生徒たちの中には、ついつい高校進学への意識・取り組みが甘くなり、延いては高校進学後苦労する生徒が出てくるのも事実。
  1,2年生のうちに、このような外部模試を受験することで、他校生(私立中・公立中)と同じ土俵で勝負し、現在の客観的な学力を把握することが狙いです。また、模試を通して1,2年生の学習範囲から苦手分野を見つけ出すこともできます。教員側も、今までの指導を振り返り、今後の指導に生かすことができます。1,2年生の範囲がきちんと理解できておれば、スムーズに中3の学習に入っていけますからね。

 試験結果は来月早々に届きます。間違えた箇所を放ったらかしにしておくと、後々苦手分野となってのしかかってきます。点数に一喜一憂するのではなく、しっかり復習し、疑問点は先生に質問するなどして、すぐに解決するよう心掛けましょう。

 さて、コロナ禍のため先送りしていたものもあり、今年の2学期は行事が立て込んでいます。外部模試終了後、定例の職員会議を開催し、中学校全教員で方向性の確認・意思統一を図りました。
 学校行事は学年単位のものもあり、職員会議のあとは各学年に分かれての学年会議を実施し、細部の詰めを行いました。

【明日以降の9月行事】
 12日(土)秋季例祭、浪速祭
 14日(月)中1A/C組 多聞学習
 16日(水)中1B/D組 多聞学習
 18日(金)全校朝礼
 29日(火)1年生健康診断〈2,3年生家庭学習〉

 30日(水)2,3年生健康診断〈1年生家庭学習〉

2020年9月4日金曜日

大阪880万人訓練

 平成24年から毎年実施されている「大阪880万人訓練」に合わせて高等学校と合同で防災・避難訓練を実施しました。
   想定は、9:30大地震発生、9:33大津波警報発表。中学生は大津波からの体育館(校舎3階)への避難訓練を実施しました。全校生徒の避難(点呼)完了までの所要時間は6分13秒。
 中学校は昨年に比べ生徒数も大幅に増加した中で、スムーズな避難行動ができていたように思いますが、体育館での整列・点呼開始までにやや時間がかかっていたように思います。
 一人の命も落としてはいけない緊迫した場面で、万一人数が足りなければ大変なことになります。避難訓練では「迅速で正確な点呼」が極めて重要です。
  常日頃の朝礼などの全校集会で、番号順に素早く正しく整列する習慣が付いているクラスは、やはり今回も点呼完了に要した時間が短かったように思います。
 このような訓練に真剣に取り組むことが自分の命を守る最初の第一歩になります。「日頃の備えが命を守る!」です。
学校長講評のあとは教室に戻り、担任の指導のもと、南海トラフ大地震に関する動画を視聴。その後は小冊子『みんなで備える防災』を教材として様々な災害について学びました。動画の内容が真に迫ったものであったからでしょうか、どの生徒も真剣に取り組んでおりました。
ハザードマップ・大和川氾濫
ハザードマップ・南海トラフ大地震