2020年6月29日月曜日

オープンスクール

 6月27日(土)、二回目の体験型入試関連行事として「オープンスクール」を実施いたしました。当初は13日(土)実施で募集しておりましたが、学校再開が15日になった関係で変更させていただいた次第です。急な変更にもかかわらず、日程調整してご参加いただいた皆様に、お礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。

 尚、感染症対策として、説明会は会場を分散して、リモートにて実施させていただき、本校の先進的なICT環境の一端をご覧いただくことができました。
 入試説明会に限らず、進路説明会や修学旅行説明会など、保護者様対象の説明会といえば、全員一堂に会してのスタイルに慣れてしまっておりましたが、今後はこのような形が主流になっていくような気がします。

 さて、今回のオープンスクールは、浪速中学校の「授業」を体験していただきました。全10教科開講いたしましたが、一番人気は「理科実験」で、これはここ数年変わらないようです。また昨年までは、保護者の皆様には途中から体験授業に合流していただいておりましたが、「最初から見ておきたい」というご要望が多く、今年は入試説明会を短縮し、ご要望にお応えする形にいたしました。


 どの教科担当教員も、この日のために入念に準備してくれておりましたので、どの教室も良い雰囲気で進行しておりました。初めて「中学校の先生」の授業を受け、かなりの緊張もあったことと思いますが、一生懸命に取り組む小学生たちの姿がとても微笑ましく感じました。

また、このオープンスクールを教員と共に支えてくれた、数十名の浪速中学校の生徒たちにも感謝です。誘導、体験授業の補助、プレゼンテーションなど、大活躍してくれました。皆さんの誠実な振る舞いは、きっと参加者の皆さんに良い印象を与えたことと思います。


 歓迎演奏をしてくれた吹奏楽部にも感謝です。練習時間・場所に制約があり、満足な練習ができない中だったと思いますが、元気一杯の演奏で、オープンスクールに花を添えてくれました。

 8月以降は、入学試験を意識した行事「プレテスト対策講習会」「プレテスト」を
実施します。対策講習会で、傾向と対策を学び、プレテストで実力を試してみましょう。弱点を発見するチャンスですし、入試に向けてのアドバイスもさせていただきます。入試説明会、個別相談会も実施いたしますので、ぜひともご参加ください。そして、本校の教育環境、教育内容、面倒見の良さを肌で感じていただきたいと思います。 

2020年6月23日火曜日

クラブ体験会

  先週土曜日、2021年度の中学校入試関連行事のスタートとして「クラブ体験会」を実施しました。

  グラウンドを会場とする運動クラブのこともありますので、天候を心配しておりましたが、幸い梅雨の中休みにあたり、小学6年生の方を中心に、5年生、4年生の方にも多数ご参加いただき、盛大に催すことができました。ご参加いただいた皆様に、あらためてお礼申し上げます。

 今回は、本校のモットーである文武両立の『武』の部分を体験していただき、今週末27日(土)に実施いたしますオープンスクールでは、『文』の部分である授業を体験していただきます。全部で10教科実施いたしますが「密」を避けるため、やむを得ず各教科の人数に上限を設けております。
 このような行事を通じて、実際に浪速中学校を「体験」していただき、本校の教育環境・教育内容・面倒見の良さを深く知っていただきたいと考えております。
 今後、プレテストやプレテストに向けての勉強会など様々な催しを企画・準備しております。多くの皆様のご参加をお待ちいたしております。

2020年6月22日月曜日

朝の取り組み

 「朝の取り組み」本日より再開いたしました。
 6月15日の本格再開から1週間が経過しておりましたが、まだ実施できていなかったのがこの「朝の取り組み」です。
 本校では、毎朝8:20~8:40の20分間は「朝の取り組み」と称して、様々な学習活動を実施してきました。スタートアップ(準備)期間については、朝は主に生徒の体調確認、クラス活動、面談等を実施しておりましたが、生徒たちも通常の学校生活に慣れてきたようですし、クラブも再開しておりますので、本日よりスタートとなりました。

【実施例】
 月曜日 : 朝読書
 火曜日 : 視写
 水曜日 : テスト対策
 木曜日 : 朝読書
 金曜日 : 英語多読/多聴
 土曜日 : テスト対策
※テスト対策は漢検対策、英検対策など、時期に応じて内容が変わります。

 さて、この中で火曜日実施の「視写」は、本校が10年以上取り組んでいる学習で、新聞コラムや文学作品、また教科書の一節等を、単に「視て」「写す」だけなのですが、意外と大きな学習効果が期待できるのです。(朝日新聞の天声人語は専用の「視写ノート」が準備されています)

 文科省のホームページには、視写の効果として次のように紹介されています。
  1. 集中力を付ける。
  2. 字が上手になる。
  3. 文章表現の技法を覚える。
  4. 表記のルールを覚える。
  5. 暗誦や記憶に役立つ。

 本校では、視写課題として1文を与えるだけですが、文科省の指導案では、いくつかの視写課題の中から、例えば「(自分が発表の時)真似したい」文を選んで視写を
させ、さらに選んだ理由をまとめさせることで、主体的に読む力が育つ。と述べられています。本校でも検討したいと思います。


 本日放課後、8月実施予定の“English Camp”参加者選考テストを実施しました。キャンプでは、習熟度別クラスを編成しますので、今日のテストは中1~中3全員同一問題です。様子を見に行ったところ、何とオンラインテスト! 採点集計等もあっという間だそうです。結果が気になるところです。

2020年6月18日木曜日

ネットトラブル防止教室

 本日の1年生HRは「ネットトラブル防止教室」を実施しました。
 近年、生徒たちを取り巻くインターネット環境は急速に変化しています。このことは、小学校高学年時28%であったスマートフォンの所持率が、中学生では68%に跳ね上がることからも容易に想像できます。使い方を誤ると、生徒の生活習慣に悪影響を与えることは言うまでもなく、危険な目に遭ったり、知らないうちに加害者になっていることもあります。
 生徒たちがネット社会を生きていかなければならないことは避けられないことですので、生徒たちをネットの危険から守り、安心してネット社会を生きていけるように、まずはネットの危険性を理解してもらうことを目的に実施しています。例年、入学後の早い時期に実施していたのですが、今年はコロナ禍のため、大幅に遅れてしまいました。

 最近は「いじめ」の多くがネット絡みであるように、ネットトラブルは生徒たちにとって極めて身近なテーマでしたので、どのクラスの生徒たちも真剣に聞き入っていました。
 ネットの危険から生徒たちを守るためには、保護者の皆さまのご協力も欠かせません。フィルタリングの設定を見直したり、家族のルールを決めるなど、日頃からお子様のネット利用に「関心」を持っていただきたいと思います。
 また、保護者様からいただいた一本のお電話が、トラブルを未然に防いだ、という例が過去に何件もあります。些細なことでも構いませんので、気になることがありましたら学校にご相談ください。


◇本日のテーマ◇
 1.大人になっても失敗しないネットとの付き合い方
 2.ネット絡みのトラブルあれこれ
 3.ネット利用と依存症、健康被害
 4.ネット利用による犯罪被害と加害
 5.トラブル予防と対策 基本10箇条
  (1)ネットは公共の場、法律、ルール、マナー
  (2)ネット利用は常に警戒心を持って
  (3)メッセージは読み手の想像力も大切
  (4)ネットに掲載された情報は消えない
  (5)ネット情報の信憑性を疑え
  (6)ネット利用は自己責任
  (7)ネット投稿の冗談は冗談ですまされない
  (8)メッセージは冷静に読む
  (9)本当に無料で利用できるものはない
  (10)危険を嗅ぎ取る嗅覚を磨け

2020年6月15日月曜日

本格再開!

 待ちに待った学校本格再開です!
 休業(自宅学習)期間、学年ごとの分散登校期間、学年二分割登校による6限授業期間など、様々な段階を踏んでようやく本日、本格再開を迎えました。生徒の皆さんは、これまで息の詰まるような期間もあったことと思いますが、学校の指示に従い、よく頑張ってくれたと思います。オンライン授業にもほとんどの生徒が出席してくれていました。このことは、ひとえに保護者の皆さまのご理解ご協力があったからこそと感じております。本当にありがとうございました。

 9:00より中高合同での「神前奉告の儀」。中学生341名・高校生2025名が無事登校できたことを感謝の気持ちを込めて学院神社に奉告し、今後の安全と学校生活の充実を祈願しました。


 その後中学生は体育館へ移動し「中学校朝礼」。校長講話の後、生徒生活指導部より、休憩時間の過ごし方についての諸注意。続いて教務部より、期末試験の日程など当面の学校行事についての連絡。この後、1年生と2・3年生の「対面式」を行い、生徒会長3年A組N君より1年生に対して、歓迎の言葉がありました。時間的にはほんの僅かの対面式ですが、どれだけ延期になってもこのような「けじめ」の行事は必要だと思います。


 さあ、今日からクラブ活動も再開です。やはりクラブ活動が始まると学校が生き生きとしてきます。生徒たちの顔も輝いています。ただし、各クラブの状況に合わせて、十分な感染対策を行った上で、リスクの低い活動から徐々に実施することとしています。特に運動部については、間違いなく生徒の体力は低下しており、また身体が暑さに慣れておらず、怪我や熱中症にも十分留意するよう顧問先生方には指示いたしました。
 
 1年生の皆さんは、しばらくの間は仮入部ができますので、気になるクラブは自由に見学してください。



 

2020年6月13日土曜日

ペップトーク

  一昨日「教職員人権研修会」を実施しました。本校では「差別」「貧困」「発達障がい」など様々なテーマにて毎年2回人権研修会を実施しています。外部から講師をお招きすることも多く、この6月1日にパワハラ防止法が施行されたこともあり、今回は「教育現場におけるハラスメントとその予防」というテーマで、弁護士の先生に講演をお願いしました。
 
 講演の中で「互いに尊重する気持ちを養い教育活動に専念するため、ハラスメント防止は最重要課題である」との指摘があったように、教育現場は特にハラスメントが起こりやすい構造になっているようです。


 日頃特に感じるのは「叱り方」は難しいということです。相手を伸ばすため、指導の一環として叱っているつもりでも、つい興奮激高し、相手の人格までも否定してしまうような言葉を使ってしまうと、これは間違いなくハラスメントになってしまいます。

  一方「叱咤激励」という言葉があり、相手(またはチームなどの集団)を鼓舞し、士気を高め、本来持っている力以上の力を引き出す場合があります。

 これは、ひとつのトーク術として「ペップトーク」と呼ばれています。ペップトークは、もともとアメリカで生まれ、スポーツの試合前などに監督・コーチが選手を激励するために、短く分かり易いポジティブな言葉で行うスピーチで、ビジネスでも活用されています。

 さて、「短いポジティブな言葉で相手をやる気させるスピーチ」これはまさに学校現場で教員が身につけるべきものではないでしょうか。

 6月15日より学校が全面再開となります。新入部員を迎えクラブ活動も再開します。顧問先生方も、今までの遅れを取り戻そうと気合い十分かと思います。ただ、1年生はついこの間まで小学生だったのですよ。絶対に無理をさせないように。上級生も数ヶ月に及ぶ長い休業・自粛期間をはさんでいるのですから、運動不足で期待通りの動きをするはずがありません。顧問先生は決してイライラして熱い思いがハラスメントにならないよう、「ペップトーク」でお願いしたいものです。

2020年6月10日水曜日

スクールカウンセラー

 スクールカウンセラーが2名体制となります。
 これまでは、毎週土曜日にスクールカウンセラー・T先生にカウンセリングをお願いしておりましたが、生徒の皆さんや保護者の皆様のメンタルケアを更に充実させるため、特にこの度の新型コロナウイルス感染拡大による不安やストレスに対応し、少しでもそれらを軽減するため、新たにもう1名、スクールカウンセラー・K先生にお願いすることとなりました。

◇毎週月曜日 13:00~18:00 K先生(臨床心理士・公認心理師)
◇毎週土曜日 10:00~17:00 T先生(臨床心理士・公認心理師)
◇申込方法  担任または保健室を通じて申し込みます。

【注】1.新規のカウンセリングは、月曜日のK先生が担当。
   2.昨年度からの継続のカウンセリングは、土曜日のT先生が担当。
   3.カウンセリング時間はお一人約40~50分です。
   4.保護者様だけがカウンセリングを受けることもできます。

 カウンセリングというと、何か敷居が高い印象を持つ方もいらっしゃると思いますが、そのような心配は不要です。相談の内容は「友人関係の悩み」「家族関係の悩み」「生活習慣の乱れ」「進路の悩み」など多岐にわたりますし、これらの悩み事はどの学校でも、またどの生徒、どのご家庭にも起こる可能性のあることです。遠慮なく申し込んでください。

教育相談室
カウンセラーのお二人は、専門の知識と資格を持った優しい先生で、安心して何でも相談できます。カウンセリング場所も、静かで落ち着いた環境の部屋を準備しています。
 ※学校からのご案内プリントをご確認ください。

2020年6月8日月曜日

準備期間・第2段階

    いよいよ6月8日(月)より、学校本格再開に向けての準備期間も第2段階に入りました。短縮授業ではありますが、今週より初めての6限授業を実施しています。もちろん「昼食」もありですので、今まで以上に感染予防には注意が必要です。
職員朝礼でも注意したところです。

・手洗いの徹底。
・飛沫を飛ばさないように会話を控える。
・机を向かい合わせにしない(自席で食べる)。


  味気なく感じるかもしれませんが、「アイコンタクト」で友人と会話しながら食べたお弁当、知らない間にウイルスを移さない、という友情のあかしです。少し異様ですが「新しい生活様式」に慣れていくことも必要です。そしてこれらすべてがいつの日か大切な思い出の一コマに変わります。自分たちなりに“Lunch Time”を楽しんでください。
  
 さて、保護者の皆様はご存じでしょうか。浪速中学校の生徒は、昼食時の食前・食後に、感謝の気持ちを込め、全員の唱和で「和歌」を詠んでいます。日常、食事ができる喜びをあまり感じていない生徒たちですが、私たちが生きるために食事という形になった多くの命に感謝し唱和しています。その和歌をご紹介します。
(古事記伝で有名な、本居宣長が詠んだ歌です)

【食前】たなつ物 百の木草も天照らす 
      日の大神の 恵み得てこそ  いただきます
【食後】朝宵に 物食ふごとに豊受の
      神の恵みを 思へ世の人   ごちそうさまでした

 この1週間が終わるといよいよ学校本格再開ですね。体調に注意し、気持ちも引き締め15日に備えてほしいと思います。

2020年6月3日水曜日

行事の見直し

 学校は行事が多い社会です。もちろん学校行事は正式に学習指導要領で定められている「特別活動」の一環であり、生徒たちが、集団への所属感や連帯感を深め、公共の精神を養いながら、集団の活動を正しく理解し、より良い人間関係を形作るようになることがその目的です。
修学旅行・屋久島
   入学式、卒業式のような儀式的なものから、体育的行事、宿泊行事など多彩ですが、本校は特にその数が多いように感じます。各教科の学習とともに、どれもが生徒たちの心身の成長を願うものであり、行事への取り組みを通して、生徒たちは着実に成長した姿を見せてくれます。また、体育祭など季節の風物詩として、保護者の皆さまも楽しみにしてくださっている行事もあります。
浪速祭・合唱コンクール
 
   今年はこれらがすべて見直しとなってしまいました。

 感染状況の先行きは楽観視できませんが、現状での予定として、6月から2学期始業式までの主だった行事予定を記載します。左端の日付は当初の予定日で、右のカッコ内は変更予定の日程です。

・6. 7  1年多聞授業参観(中止)
・6.12   2,3年実力テスト(中止)
・6.13  オープンスクール(6.27)
・6.18  芸術芸能鑑賞会(中止)
・6.20  クラブ体験会(実施)
・7.1~  期末試験(7.10~)
・7. 8  3年外部模試(実施)
・7.17  1学期終業式(8.5)
・7.17~ 三者懇談(7.25~)
・7.18~ 夏期講習(授業として実施)
・7.25~ 1年伊勢HR合宿(3月実施予定)
・8.17  English Camp(実施)
・8.25  2学期始業式(実施)

※多聞学習合宿は当分の間中止します。
※1学期中間試験は実施しません。
※3年修学旅行は11月15日~の予定。
※健康診断は、1年生9/29、2,3年生9/30。

    本当に辛く、悔しく、残念ではありますが、生徒たちの安全のためですのでやむを得ません。ただ、授業日数の確保、リスクの度合いや教育的意義、もちろん生徒たちの気持ちにも配慮し、一律にすべての行事を中止するのではなく延期可能かどうかも検討していきたいと思います。ご協力よろしくお願いいたします。