2021年5月29日土曜日

英検を実施しました

  本日の午後は英語検定を実施しました。今回は希望者のみの受検でしたが、3学年で120名近くの生徒が挑戦しました。受験級は教員からの指定ではなく、各自の英語力に応じて自由に選択しています。

  大まかな傾向として、1年生は5級~3級を受検。2年生は4級と3級がほとんどですが準2級に挑戦する生徒も一定数出てきます。更に3年生になると2級受験者も現れ、半数以上の生徒が3級~2級を受験します。



 英検は現在の自分の英語力を測るのはもちろん、受検によってはっきりした自分の弱点を補強することで実力アップにもつながります。また、英検などの外部検定を取得していることが「出願の条件」になっている大学もあり、入学試験においても様々な優遇があります。参考までに本校と浪速高校の入試における優遇(令和3年度入試)について紹介します。

【中学校入試】

  • 5級・・・・・10点加点
  • 4級・・・・・15点加点
  • 3級・・・・・20点加点
  • 準2級以上・・30点加点

【高校入試】

  • 準2級・・・・入試の英語得点を80点に
  • 2級・・・・・入試の英語得点を90点に
  • 準1級以上・・入試の英語得点を100点に

   ※入試の英語得点の方が高い場合は当然高い方を採用。

 中学校卒業までに全員が3級を取得することを最低目標とし、準2級・2級取得者も年々増やして行きたいと思います。

 3級以上で1次試験合格生徒は2次面接試験に向けての個別指導を実施しますので積極的に受講してください。また、今回受検していない生徒は次回の「全員受検」に備えじっくり力を付けていってください。毎日の授業、ネイティブ先生の英会話レッスン、オンライン英会話、“すらら” など日々の取り組みを大切にしましょう。その積み重ねが「合格」につながります。


2021年5月26日水曜日

全国学力・学習状況調査

 高校より1日早く中間試験が終了しました。通常ならば本日よりクラブ活動が再開され、学校全体に活気が戻るところですが、緊急事態宣言により「クラブ活動原則休止」措置が取られていますので、生徒たちは静かに下校です。また昨日、大阪府は緊急事態宣言の延長を国に要請しましたので、恐らく今週中には延長の判断が下されることになります。

試験終了後、夏服の受け渡し(1年生)

 クラブ活動が休止となって2ヶ月目に入っています。何とか短時間でも練習を認めてもらえないかという顧問先生方の声も届いています。7月末にコンクールを控えた吹奏楽部員たちのストレスも相当なものと想像できます。どのクラブも、焦らず宣言が解除される日に備え、今できることに取り組んでください。

文科省ホームページより

 さて、中間試験は終わりましたが、3年生は明日も重要な試験があります。文科省の「全国学力・学習状況調査」を実施します。昨年はコロナ禍で中止となりましたが、今年は約1ヵ月遅れでの実施となりました。この調査は平成19年に実施が始まり、全国的な生徒の学力や学習状況を把握し、今後の指導や学習状況の改善に役立てることを目的として実施されています。大阪ではかつてこの調査の中学校成績を高校入試の内申点に反映させるなど、物議を醸したこともありました。調査対象は中3と小6で、国公立は全校、私立は半数程度が参加しています。当初は国語と数学だけでしたが、平成24年より理科が、令和元年より英語が加わりました(理科と英語は3年毎に実施)。

 調査名称の通り、学力だけでなく、生徒自身については「学習意欲・学習環境・日常生活」、学校に対しては「指導方法・教育条件」など学習状況についての調査も実施されます。

 これらの調査結果を分析し、例えば「補習」を実施したり、またご家庭での学習習慣改善のため保護者の皆様への働きかけを行うなど具体的な動きにつなげて行きたいと思います。 


2021年5月20日木曜日

志を立てる

  本校は道徳教育を教育の柱の一つとし、平成31年の道徳正式教科化に備え、約10年前に道徳教育推進委員会を組織し、著名な大学の先生のご指導も仰ぎながら教員研修を積んで参りました。その結果として、道徳教育全国大会で教育実践の成果を発表させて頂いたり、また教員を目指す大学生の指導に当たる教員も生まれております。道徳教育は心の教育。多様な価値観に触れ、豊かな人間力を育みます。いじめの未然防止にもつながっています。

 今週の1年生道徳のテーマは「志~幼少の記憶より~」幼い頃、しばしば父親に連れられてきた“吉田松陰の松下村塾”の近くを、部活のトレーニング中に偶然通ったことをきっかけに「志」について考える教材となっています。

 さて、吉田松陰が洋学を学んだ佐久間象山の師である、江戸末期の学者佐藤一斎が著した「言志四録」という書物の中にも「志」について触れた箇所がありますので紹介します。

 『強い志を立てそれを達成しようとすれば、たとえ薪を運び、水を運んでも学びに通じる。まして書物を読み物事の道理を知ろうと努力するなら目的を達せないはずはない。しかし、志が立っていなければ、終日書物を読んでも無駄である。何よりも志を立てることが大切である』

 勉学にはまず志を立てることが重要で、志を立てるにあたっては心に芽生えた決意が出発点になるのです。

 勉強に身が入らない。かといってクラブに打ち込むでもない。気が付けばゲーム三昧。そんな生徒はいないでしょうか。あらためて本校に入学した目的、将来の目標そしてその先にあるビジョンを明確にし、それに向かって自分の意志でしっかり進んで行ってください。

 緊急事態宣言が繰り返され期間も長期に及んでいますが、コロナ禍のために目標までなくしてはいけません。

 さて最後に、この陸上競技部の主人公は、松下村塾での幼少の記憶を思い出し「気が付いたら自然と足が動いていた。早く練習に戻ろうという衝動に駆られた」とあります。伊勢での道徳特別授業で「志を立てると遺伝子がONになる」という話があったことを思い出しました。潜在意識は無意識の内に志が実現する方向を向いているのです。 


2021年5月17日月曜日

1週間は勉強だけに集中

  今日から中間試験1週間前。時間のかかる苦手教科から先に始めるのが良いか、得意科目から始めて勉強するリズムを作るのが良いか。人それぞれかと思いますが、来週月曜日からの試験時間割を確認し計画的に進めてください。先生は中高生の頃は数学と英語が好きで、この2教科ばかりに時間をかけ、暗記するのに時間のかかる社会科は試験前日に徹夜ということが多かったように思います。こうならないためにも計画そして目標を立てることは大切です。また、家では誘惑があるので捗らないという生徒は学校に残って勉強しましょう。全教科の教員が残っているので、質問することもできます。今日も多くの生徒たちが居残って頑張っていました。クラスメートと一緒の方が集中できるという声を聞いたこともあります。


 さて、自宅での学習で絶対に守って欲しいことがあります。それは・・・

 『スマホを手放す』『テレビも観ない』

ということです。これで成績アップ間違いなしです。とにかく今日からの1週間は勉強だけに集中するのです。少々辛いかもしれませんが、やり切ることが大切。必死で努力したことは心と身体にインプットされ、脳はそのことをずっと覚えています。そして次回はそれ以上のパフォーマンスを発揮できるようになるのです。成長とはこういうことです。チャレンジしてみよう!



2021年5月14日金曜日

5月の中学校朝礼

  緊急事態が続いています。急速に今までのウィルスから、感染力の強い進化したウィルスに置き換わっており、3密を避けた状態にもかかわらずクラスターの発生が報じられています。また、最近指摘されているのが、一部の部活動で、練習や試合の前後での飲食が原因となったクラスターが起こっているということです。活動を許可されているクラブ員の皆さん、練習前の更衣室で集団で飲食をしていませんか。帰宅途中マスクを外したり、買い食いをしたりなどもってのほかです。ウィルスという敵が攻撃力を強めているのですから、今まで以上に堅い防御を張らなければなりません。

朝礼の司会はいつも生徒会役員にて

ボクシング部表彰

 さて、1学期中間試験10日前になりました。1年生にとっては中学校生活初めての定期試験ですが、早いものでこの試験が終わると1学期も後半に入ります。

 生徒の皆さん、定期試験は何のために実施しているのでしょう?「成績をつけるため」確かにそうですが、主たる目的は「学習したことを正しく理解し覚えているか」を確認するために実施しています。真剣に授業を受けて理解したはずの学習内容も、放っておくと間違いなく忘れてしまいます。本来、復習・予習は毎日すべきものですが、定期試験勉強を通じてしっかり復習し、確かな学力として定着させてください。このようにして身に付けた学力が高校での学習の土台となり、さらに発展した大学での勉学につながっていきます。大人になって物事を判断する時、小学校でもない、高校でもない、中学校で学んだことや経験が、その判断の底辺にあるように思います。

生徒生活指導部長先生のお話

教務進路指導部長先生のお話

 皆さん、勉強ができなくても大人になることはできるでしょう。しかし、勉強をすれば、選択肢が広がります。

リモートですが生徒たちは姿勢正しく聴いています。

 「たかが中間テスト」と侮ってはいけません。皆さんの将来につながる大切な試験です。 今日から準備に入りましょう。


2021年5月7日金曜日

心の栄養

  辛抱してきた緊急事態宣言による自粛期限があと数日に迫ったところで、5月末までの延長が正式に決まりました。変異種の猛威、医療体制のひっ迫など、現状を見れば延長は予想通りであり当然ではありますが、あと3週間、長丁場になりますが決して油断せず感染予防対策を取ってください。「食事は向かい合わずにおしゃべりは控えること!」今までの日常生活が、未知のウィルスに対しては無防備だったと思い知らされます。

 延長に伴って、この期間の学校行事の見直しも検討しなければなりません。中止又は延期せざるを得ない行事もあると思います。決まり次第連絡します。また、クラブ活動の休止も延長になります。運動部は5月に公式大会に出場するクラブが多く、特例として時間を短縮しての活動は認めてきましたが、文化部については特に“公式試合”もありませんので休止が続くことになります。

雅楽部の練習室

吹奏楽部の練習室

 練習室から漏れ聞こえる和楽器の調べも、普段は電話口の声も遮ってしまう大音量の管楽器の音も今は全く聞こえてきません。津軽三味線部の生徒たちは自宅で練習しているのかな。大所帯の軽音楽部は自宅でというわけにもいかないだろうなあ。文化や音楽は心の栄養のようなもので、空気や水のようになくてはならないものだと改めて気付かされます。