2021年3月19日金曜日

令和2年度 修了式

  令和2年度も本日をもって修了です。学校では各学期の終業式に対して、3学期は1年間の学習過程を修めるという意味で修了式と言います。

 皆さんにとってはどんな1年間でしたか。一斉休校のため入学式も始業式もなくスタートした1学期でしたが、分散登校での皆さんの元気な姿を見て安心したのを思い出します。休校が長期に及んだため学習の遅れが懸念されましたが、幸い本校ではオンライン授業のノウハウが完成していましたので、休校中もスムーズに学習を進めることができていました。1年生にとっては初めてのChromebookでしたが立派に使いこなしていました。




 ただ、学校行事やクラブ活動は制約も多く残念な思いをさせました。多聞合宿や修学旅行などの宿泊行事だでけでなく、遠足、耐寒登山、合唱コンクールなどの皆さんにとって楽しみな行事もことごとく中止になってしまいました。部活動では運動部・文化部を問わず多くの公式大会が中止になりました。全国優勝を夢見て練習に打ち込んでいた生徒の皆さんは本当に辛かったと思います。

 まだまだ感染が収束に向かっている気配はありません。変異種と呼ばれる新しいウィルスが猛威を振るう可能性も言われています。引き続き感染対策の継続を心がけましょう。

 さて、この1年間、学校長から直接指導や注意を受けた生徒が何人かいますが、その原因の多くは“SNS”に関係しています。皆さんには、喫煙・いじめ・ネットトラブルの三つは特に厳しく指導する、と伝えています。長期休暇中は気も緩みがちです。立ち止まる勇気を持ちなさい。越えてはならない線があります。ダメなものはダメなのです。

 先週3年生を送り出しましたので体育館が広く感じますね。来年は皆さんが浪速中学校の中心です。2年生は最高学年として進路について真剣に考える時期が来ています。「進路は浪速高校です」それだけではだめです。その先を考えなさい。どんな職業を描き、そのために大学で何を学ぶのか。そのあたりまで考えてこそ「進路」です。1年生の皆さんは先日のお伊勢参りでの特別授業を覚えていますか。人の能力は生まれつきではない。誰でも、また何歳になっても脳は訓練すれば成長する。こんな内容でしたね。そしてあの授業を受けて、気持ちが少しポジティブになり「自分もやってみよう」という気になったのではないでしょうか。あとは実際に行動に移すのみです。 

 春休み中、感染予防だけでなく、事故などに巻き込まれることのないよう注意してください。気になることがあれば、休暇中だからと言って遠慮することなく学校に連絡してくださいね。

 それでは皆さん、4月7日(水)1学期始業式、元気に登校してください。


2021年3月16日火曜日

1年生 お伊勢参り

  15日(月)、16日(火)の二日間、中学1年生は「お伊勢参り」を実施しました。例年は、中学校入学後のできるだけ早い時期(7月末)に、神社神道の原点である伊勢の地で二泊三日の宿泊学習を行い、自主性や集中力を養い、集団生活の基本を身に付けさせるとともに、崇高な存在を感じ感謝の心を養うことを目的として実施しています。今年度はコロナ禍のため宿泊行事は自粛しておりますので、年度末になってしまいましたが、日帰りのお伊勢参りとして実施することができました。



 集合は朝8時。長距離の乗車でもあり、密集を避けるため各クラス2台のバスに分乗し出発。2時間少々で外宮に到着し参拝。毎年宿泊させていただいている神宮会館にて昼食を取り、休憩の後、皇學館大学准教授の渡邊毅先生による道徳特別授業を受けました。

 いつもながらの素晴らしい授業で、今年は「こうすれば、君は伸びる」というテーマで、分かりやすく楽しい授業をして頂き、生徒たちも心を動かされたようでした。その後、内宮を参拝し、午後3時過ぎに帰路に就き、学校にて無事解散となりました。 




 1年生の皆さん。あと3日でこの学年も修了式を迎えます。このお伊勢参りで得たこと、学んだこと、感じたこと、何か一つでもよいので来年度に生かしてください。




2021年3月11日木曜日

雅楽鑑賞会

 本日は中学1,2年生を対象として「雅楽鑑賞会」を実施しました。

 学習指導要領では、第1学年の音楽の授業は、年間45時間と定められており、また3年間を通して、1種類以上の和楽器に触れることが求められています。時間数に関しては、本校のカリキュラムでは週1時間授業(年間35時間)のため、不足する時間数を補う必要があります。

 例年、合唱コンクール指導や和楽器の龍笛実習などで補っておりましたが、今年度はコロナ感染症防止のため、文科省の指導により、授業でリコーダーなど龍笛も含めた「管楽器」を扱うことができませんので、雅楽鑑賞会という形となりました。



 本校雅楽部の外部講師でおられる岩佐堅志先生が代表を務められている雅楽演奏団体『博雅会』の方々にお越しいただき披露していただきました。

 最後に、生徒代表がお礼の言葉を述べ、演奏の素晴らしさだけでなく、笙(しょう)や篳篥(ひちりき)奏者の「肺活量の豊かさに驚きました」という感想がありました。


 本校には雅楽部があり、学校行事で演奏することも多く、生徒たちは日常的に雅楽に触れる機会も少なくは無いのですが、本日は専門の演奏家の方々の演奏を間近で聴く貴重な機会であり、どの生徒も悠久の歴史を持つ日本を代表する伝統音楽の調べに聴き入っておりました。

2021年3月5日金曜日

啓蟄

 学年末試験の答案返却も終わりました。修了式までの期間は、コロナ禍による1学期の一斉休校のため積み残している単元の学習や、今年1年間の総復習など、各教科工夫して指導しています。

 放課後は、講習ではなく自主学習、個別指導、居残り補習などを実施していますが、黙々と机に向かっている生徒がいるので尋ねてみると、課題未提出のため強制居残りを指示されているとのこと。本校は文武両立の学校ですので課題未提出の生徒は、クラブの練習どころか、試合にも出場させてもらえません。奮闘する姿がほほえましいです。ガンバレ!ただし来年はもう少し高いレベルでの文武両立を目指して欲しいものです。


 3学期(令和2年度)も残すところ2週間となりましたが、この期間、重要な学校行事がいくつかありますので確認しておきましょう。

 ・ 9日(火)3年生 修学行事(Universal Party)

 ・10日(水)3年生 専願点呼

 ・11日(木)1,2年生  雅楽鑑賞会

 ・12日(金)3年生 卒業式予行

 ・13日(土)3年生 卒業式

 ・15日(月)1,2年生  三者懇談会(~3/19)

   ・15日(月)1年生 お伊勢参り(AD組)

 ・16日(火)1年生 お伊勢参り(BC組)

 ・19日(金)1,2年生  令和2年度修了式

 さて、今日3月5日は二十四節気の一つ「啓蟄(けいちつ)」です。冬から春への変わり目で、冬眠していた虫たちが、春の訪れを感じて目覚める頃という意味です。

 1,2年生は学年が上がり、3年生は卒業・進学。生徒たちにとっても節目の時期となります。感染症対策に気の抜けない日々ではありますが、啓蟄の「啓」には「ひらく」という意味があります。生徒たちの前途が大きくひらけますように。