2020年12月26日土曜日

2学期終業式

  コロナウイルス第3波が猛威を振るう中、現場の最前線で奮闘されている医療関係の皆様に心から感謝の気持ちをお伝えするとともに、罹患された方々の1日も早い回復を祈りたいと思います。感染者数、重症者数、死者数ともに高い水準で推移しています。この状態が続くと医療体制が崩壊してしまうとも言われています。

代表生徒による一斉参拝

 明日から冬休みに入ります。例年ならば、繁華街での買い物や食事に出かけたりと、楽しい年末年始を過ごすところかと思いますが、今年に限っては、外出をできる限り自粛してください。皆さんなら容易に理解し、実行してくれると思っています。徹底してください。ただ、家に居てテレビやゲーム三昧というのはいかがなものでしょうか。こういう時こそ、普段十分にできない家事の手伝いなどを通じて、家族の一員としての意識を深めることも大切です。一日中読書にふけるのも良いと思います。図書館は、冬休み特別貸し出しとして、一人5冊まで貸し出しています。これらのことは逼迫している医療体制を守ることにもつながっているのですよ。令和3年が皆さんにとって穏やかな良い年になるように今年の年末年始は我慢です。

表彰伝達:女子器械体操部

表彰伝達:男子器械体操部

表彰伝達:税に関する作文

表彰伝達:空手道部

表彰伝達:野球部

 さて、皆さんは「数え年」という年齢の数え方を知っていますか。「満年齢」は誕生日に1歳ずつ年を取りますが、数え年は生まれた時が1歳で、元日が来るごとに1歳年を取る数え方です。もちろん現代は満年齢を使っていますが、例えば「七五三」や「厄年」、亡くなられた方の「〇回忌」といった日本の伝統文化の中では今なおしっかりと根付いています。昔はお正月を迎えると一つ大人になると考えていたのですね。

 長い休校期間、短い夏休み、入学式も遠足もない、辛い1年だったことと思いますが、今日こうして1年の終わりに皆が集まり無事に2学期終業式を行うことができ、そしてあと5日で新年を迎える、すなわち皆さんが一つ大人になるということを共に喜びたいと思います。

オンライン終業式

 何をもって「大人になる」と考えるかは人それぞれと思いますが、先生は「自分の価値観を持つ」ことだと思います。周りの価値観に左右されず「自分はこう考える」と言えるようになることが大人への第一歩だと思います。

 学年が上がるのは4月ですが、3学期には少し大人になった姿を見せて欲しいものです。体調管理を徹底し、一人ひとりが新年の目標に向かって着実に歩んでくれることを期待しています。それでは、元気で来年の始業式で会いましょう。


2020年12月24日木曜日

生徒による授業アンケート

  本校では生徒による授業アンケートを実施しています。全教員の授業を、その先生の授業を受けている全生徒が「評価」するのです。結果はすべて教員にフィードバックされ、一人一人の教員が自分の授業を振り返り、今後の授業の質的向上につなげていくのが目的です。

 日々の授業が生徒にどう評価されるのか気になるところではありますが、アンケートから気づかされることもあり、教員にとっても貴重な機会です。生徒のアンケートをもとに授業が改善されることで、生徒・教員間のコミュニケーションが図られ、信頼関係も深まっています。

 中学校で授業をしている全教員を対象に実施しますので、以前は集計作業に数日かかっていましたが、ICTを導入してからは瞬時に終わりますので、教員側も結果にやきもきすることもなくなったようです。

授業の進度について

 アンケートは「授業レベル」「授業進度」「板書」「説明」「電子黒板の活用」「Chromebookの活用」の6項目に分かれ“ICTの活用”にもチェックが入っています。それぞれの項目の評価は5段階ですが、単純な1~5ではなく、例えば「授業レベル」では、

 1.レベルが高く満足だ。

 2.レベルが高すぎて付いていけない。

 3.理解しやすくレベルもちょうど良い。

 4.理解しやすいがレベルは少し低い。

 5.易しすぎて退屈だ。

のように具体的な評価から一番近いものを選びます。教員側も自分の授業をより客観的に見つめる材料となります。

 尚、今年はコロナ禍のため実施できていませんが、授業参観の機会を利用して、保護者の皆様による授業評価も実施しております。

 今後、デジタル教科書、アダプティブラーニングなど更にICT化が進むにつれ、アンケート項目も検討を加えなければなりません。「板書」という項目は無くなってしまうかもしれませんね。

2020年12月11日金曜日

2学期 成績懇談会

  成績懇談会の時期となりました。長かった2学期も終わりに近づいているのを感じます。12月11日(金)より1週間、放課後に成績懇談会を実施しています。

リモート懇談会①

 大阪の感染状況・医療体制がひっ迫しており、先週3日にレッドステージ(非常事態)に移行した中での懇談日程ですので、1学期末以上に、Meetを使っての「リモート懇談」を希望される保護者様が多いのではと予想しておりましたが1年生15%、2年生18%、3年生23%に留まり、多くの保護者様は対面での懇談を希望されています。

リモート懇談会②

リモート懇談会③

 この時期の懇談は学期成績の確認が中心になるのはもちろんですが、1,2年生はⅠ類・Ⅱ類のコース変更、3年生は高校進学などの進路選択、また、ご家庭での様子、学校での様子や友人関係など話題は多岐に渡るかと思います。保護者の皆様は、ご遠慮なく何でもご質問、ご確認ください。そして担任の先生方は、常に丁寧な説明を心掛けてください。

 お忙しい中、またコロナ禍の中、ご来校いただきありがとうございます。リモート懇談のご家庭も、お時間を取っていただきありがとうございます。


2020年12月10日木曜日

いじめ対策 校内研修会

  本日「いじめ対策校内研修会」を実施しました。

 いじめ問題への取り組みについては、早期発見及びいじめ対策委員会による早期対応は当然のこととして、未然防止、即ちいじめを生まない土壌作りが最も重要な課題であることは言うまでもありません。生徒たちの人権意識を高め、人間性豊かな心を育てることがいじめの未然防止につながると考え、道徳教育、人権教育、さらに体験活動に重点を置いて指導しています。そしてそれらを「いじめ防止基本方針」という形でマニュアル化し、教職員の指針としています。

 しかしながらマニュアル化すればすべて解決するというものではありません。例えば、いじめ問題の対応に長けたベテラン教員に代わって現場経験の浅い若手教員が赴任し、組織的な対応が遅れることもあります。また、生徒の状況が変化するにつれ、いじめの質もマニュアルで想定しなかったものに変わっていく可能性もあります。

 この研修会は中学校教員団が組織的に有効に機能しているか、全教員がいじめ問題について共通認識を持っているかを定期的に点検するためのものと位置づけています。講師は生徒生活指導部長が務め、「(いじめがある)かもしれないという視点を持つこと」「生徒一人一人をしっかり観察すること」「報・連・相を欠かさず組織的に対応すること」「ネット上のいじめについて」など、具体的な事例や数値も交え中身の濃い研修となりました。


 すべての生徒が生き生きとした学校生活を送れるように「常にいじめられた生徒の立場に立って行動すること」「いじめは絶対に認めない」という確固たる方針を再確認いたしました。


2020年12月8日火曜日

道徳週間

 本校は、道徳教育を教育の柱の一つと位置づけています。平成31年度からの「道徳・教科化」に備え、平成24年度より推進チームを組織し、教員研修を積み重ねてきました。毎年中学1年生が伊勢神宮会館にて受講する、皇學館大学准教授による道徳特別授業は、10年近く継続しており、本校教員にとっても貴重な研修の機会になっています。

 さらに本校では週1時間の授業に加え、年に1週「道徳週間」と称して、朝の取り組み時間(8:20~8:40)を利用して、月曜から木曜(金曜)まで連続で道徳の取り組みを実施しています。今年は12月7日から10日まで4日間の実施で、テーマは『実感ある道徳』です。CM・歌・ショートムービーなどの映像資料を多用し、映像の持つ臨場感を生徒たちの実感につなげることで、答えが一つでない道徳的な課題に対しても積極的に考え発言し議論するような道徳へ転換していくことを目標にしています。


 4日間の教材は、

1.素直に謝りたくて〔誠実さ〕

2.もう一つの鬼退治、三太郎の出会い〔友情・信頼〕

3.見えないもの〔集団生活の充実〕

4.母と子〔家族愛〕



 試行錯誤の連続ですが、様々な取り組みを通して教員の授業力の向上を図り、浪速の道徳の確立を目指したいと思います。 


2020年12月7日月曜日

税についての作文 入選

  納税貯蓄組合及び国税庁主催の「税についての作文」に本校3年生の尾崎明香里さんが入選し、住吉納税協会長賞を受賞いたしました。

 この作文は、7月末に中学3年生を対象に実施した「租税教室」の夏休み課題として取り組んでもらったもので、生徒たちが税金に関心を持ち、正しく理解することを目的としています。

 応募総数30万編余りで、その内入選はごくわずかとのことで、何と本校生は2年連続の入選です。本日、納税貯蓄組合の役員の方が来校され、表彰式を執り行い、入賞生徒に賞状と記念品が、応募生徒全員に参加賞が授与されました。


 入選しなかった生徒たちにとっても、このような作文に応募すること自体が税に対する理解を深めることであり、延いては生徒たちの周りにも税に関心を持ってもらうこと、言いかえれば税の広報でもあります。

 知識を吸収し作文を通じて思考力、判断力、表現力を鍛える。そしてそのことが他者にも影響を与える。学力の3要素につながる取り組みとして今後も継続していくつもりです。


2020年11月28日土曜日

プレテスト解説会

   本日、来年度中学校入試プレテストの解説会、及び入試説明会を開催いたしました。当初はホール2会場で実施する予定でしたが、予想を大きく上回るお申し込みを頂きましたので、8教室に分散していただき、リモートにて実施いたしました。

後輩となる受験生のために在校生による大掃除

スクリーンを入念にチェック

 入試説明会は5回目で今回が最終説明会。何度もご参加いただいている方も多くいらっしゃいますので、何か新しい話題を織り交ぜ、また前回の説明会で頂戴したご質問にお答えする形で進めたいところですが、今回初めて来校された方もおられますので、「建学の精神」や「教育の柱」などは外すことができません。ついつい説明が長くなってしまいがちです。

 入試説明の後は本日のメインである「プレテスト解説会」。通常の対面式授業ではなく、Google Meet を利用したオンライン授業でしたが、どの生徒さんも真剣そのもの。熱心にノートを取る姿が見られました。

国語オンライン授業(教室の様子)

数学オンライン授業(教員席の様子)

 授業を担当した教員も、少しでも入試直前の生徒さんに分かり易い解説をしたい、ということで、何日も前から準備・練習を繰り返し、オンライン授業ではありますが、対面授業に劣らない内容のものでした。今年の4月~6月の長い学校休業期間中、連日実施していたオンライン授業のノウハウが生きました。

 解説会終了後はご希望の方には校舎見学や個別相談会を開催しましたが、最終日と言うことで、個別相談会に参加される方が多く見られました。なお、校内での説明会は終了しましたが、以下の日程にて「サテライトミーティング(出張個別相談会)」を実施いたします。事前予約も不要ですので、確認しておきたいことなどがありましたらぜひお越しください。時間はすべて17:00~19:00です。

・12月  8日(火) テクスピア大阪〈3F302号室〉

・12月  9日(水) あべのハルカス〈会議室A〉

・12月10日(木) 弥生の風ホール/生涯学習センター〈5F運動室〉

・12月16日(水) 泉佐野市立文化会館〈会議室大〉

 ご出願の前に、ご質問等がありましたらいつでもご遠慮なく学校にご連絡ください。

 本日はご来校いただき、本当にありがとうございました。



2020年11月19日木曜日

薬物乱用防止教室

  本日、特別活動の時間を利用して、中学・高校1年生を対象とした「薬物乱用防止教室」を実施しました。例年は体育館に全員集合して行っていましたが、今年は感染防止対策として、各ホームルーム教室にてリモートで実施しました。

 講師には「なんば少年サポートセンター」より現職の警察官の方にお越しいただき、パワーポイントやDVDを用いて薬物、今回は特に大麻の恐ろしさについて詳しく説明していただきました。

 薬物に関しては、芸能人が使用や所持で逮捕されるというニュースが後を絶ちません。また最近、大麻などの薬物を肯定的にとらえる中学生が増加傾向にある、という記事も目にしました。インターネットの普及により、今まで別の世界の物であったはずの薬物が身近な物になってしまっているようです。

 薬物は、いつ皆さんの回りにそれとは分からない形で近づいてくるか分かりません。「1回くらい良いのでは」という誘いに乗ってしまうかもしれません。そんな時、躊躇なく堂々と “No!” と言えるためには正しい知識が必要です。本日学んだことを「自分には関係ないこと」ではなく「自分のこと」としてとらえて欲しいと思います。



2020年11月16日月曜日

第2回プレテストと入試説明会

  先週土曜日、来年の中学校入試に向けてのプレテスト(第2回目)を実施いたしました。本番さながらの緊張感漂う中、本校を志望する多くの受験生に挑戦していただきました。

 成績結果は1週間以内にお届けできるよう準備を進めております。実力を発揮できた皆さんは、その調子を維持してください。成績が芳しくなかった皆さんも、入試までまだ2ヵ月あります、焦らずに間違えた箇所を中心にじっくり復習しましょう。

 また、11月28日(土)には「プレテスト解説会」を実施します。本校の教員が、各教科ごとにポイントを解説し、入試に向けてのアドバイスもさせていただきます。入試説明会も実施いたしますので是非ともご参加ください。尚、事前のお申し込みが必要です。ホームページをご参照ください。

 プレテストと並行して受験生の保護者様対象の「入試説明会」も開催いたしました。本校のコロナ対策や教育の三つの柱「ICT教育」「道徳教育」「グローバル教育」などの教育内容、クラブ活動、また入試日程などを説明させていただくのですが、毎回本校では入試説明会にて「在校生によるプレゼンテーション」を実施しています。
          

 今回は生徒会役員とテニス部の生徒たちが「浪速中学の1日」「浪速中学の制服」「浪速中学の生徒会」という三つのテーマでプレゼンテーションをしてくれましたが、素晴らしい出来映えでした。


 受験生とほとんど年齢の変わらない生徒たちがChromebookを使いこなし、きちんとした態度・言葉遣いで中学校生活を語る姿に、保護者の皆様も感動されたのでしょうか、説明会後のアンケートでも生徒のプレゼンテーションが印象に残ったとお答えになった方が最も多かったようです。


 生徒会役員の生徒たちにとっては、先月新体制がスタートし、初めての対外的な行事でありましたが立派にやり遂げてくれました。

 プレゼンテーション以外の生徒たちも、試験会場の設営や大掃除など一生懸命協力してくれました。

 生徒の皆さん、本当にありがとうございました。



2020年11月12日木曜日

3年生 外部模擬試験

  中学3年生は本日2回目の外部模擬試験を受験しました。前回は1学期(7月)実施ということもあり「受験生」という意識も薄いまま受験に臨んだ生徒も多かったようですが、今回は高校受験が間近に迫る時期となり、どの生徒も真剣な面持ちで取り組んでいました。若干の緊張の中、都合5時間に及ぶ長時間、問題と格闘するということが、皆さんの集中力と実戦力を高めることにつながります。

 さて、せっかく受験した模試ですので、今後の学習に大いに利用しましょう。来週「解答と解説」が配付されるので必ず復習すること。特に「分からなかった問題」を徹底的にやり直しましょう。分からなかった問題というのは皆さんの苦手分野すなわち弱点ですが、ここを集中的に学習し攻略することで、大幅な成績アップにつながる可能性があります。言いかえると、苦手分野=得点源なのです。復習は、苦手分野を後回しにせず、先に手をつけることが肝心です。

 気になる個人成績票は12月早々に届きます。志望校(浪速高校)の合格判定だけを確認して終わり、ではいけません。皆さんの答案用紙も返却されますので、ここでもう一度復習です。得点・偏差値だけでなく様々な分析データが載っていますのでじっくりと自己分析してください。

  3年生の皆さん、中学生活もあと4ヵ月ですね。この期間の過ごし方次第で高校生活の輝きが少し違ってくると思います。がんばってください。応援しています。

2020年11月6日金曜日

期末試験3日目

  期末試験3日目が終了しました。生徒たちも疲れが溜まってくる頃で、登校してくる生徒たちの様子を見ていても、夜遅くまで勉強していたからでしょうか、心なしか元気がないように感じました。

あと2日がんばれ

課題・ノート提出

 以前ご紹介いたしましたように、本校の定期試験の校時は、1限目は学習内容の最終確認のための自習時間、2,3限目が試験、4限目は課題・ノート提出及び翌日に備えての自習時間としていますが、この課題・ノート提出がほぼ全ての教科で行われるので、回収したノート類は相当な分量になります。どの教員も自分の机には置ききれず、教科ごとの収納棚や“別室”を利用して保管しています。課題の取り組み具合も重要な成績評価項目になりますので、教科担当教員が1ページずつじっくりとチェックを行っています。

試験時の校時

 さて、すでに試験が終了した教科より採点が始まっています。課題・ノート提出はまだデジタル化されていませんが、採点については昨年度より “デジタル採点” を導入しています。生徒の答案をデータ化しパソコン上で採点するのですが、非常にスピーディで先生方にも好評です。慣れてくると通常の2分の1程度の時間で終えることができるそうです。

 ただ、答案1枚ずつ名前を確認し、その生徒のことを思い浮かべながら採点していくスタイルを好む先生も当然おられます。『○○さん、よく勉強してるなぁ、ほめてやらないと』『□□君、今回は良くないなぁ、何かあったのかな』こんなことを考えながらの採点も楽しいものです。当面、デジタル採点は “任意” としておきましょう。




2020年11月2日月曜日

2学期末試験スタート

 明後日より2学期末試験が始まります。本校では学校行事の集中する9月~10月の授業日数確保のため、2学期中間試験は実施せず、11月前半に学期末試験を実施しています。
 7月の1学期末試験以来の定期試験ですので、出題範囲も広くまた科目数も多く、途中日曜日を挟むとは言え、計画的な学習が必要になってきます。1限目と4限目の自習時間を有意義に使い、自宅で集中できないという生徒は、午後からも自習教室に残って勉強を続けるようにしましょう。クラスメートたちが頑張っている姿を見るとやる気も沸いてくるもの。本来勉強は黙々と一人でするものですが、“団体戦”の要素もありますね。

 頑張った成果が十分発揮できるよう、睡眠、食事など、体調を整えることも大切です。
 先生方にも一言。以前のブログでも述べましたが、これからの教育は、単に知識の量を問うのではなく、思考力・判断力・表現力を育てるものでなければなりません。先生方の作成された問題がそのことをふまえたものになっているか、振り返って欲しいと思います。

 さて本日、理事長・学院長先生より、携帯用の「手指消毒用アルコールジェル」が生徒・教職員全員にプレゼントされました。大阪では感染者数100名超の日が連続しており、「第3波」を懸念する専門家もいらっしゃるようです。このボトルを常に携行し、こまめに消毒する癖をつけましょう。感染予防は各自の心がけが最も重要です。



2020年10月30日金曜日

みんなで情報モラルを考えよう

  今回の人権教育ホームルームでは、「インターネットと人権」を取り上げました。SNSが急速に普及し、他人の人権やプライバシーを侵害してしまったり、自分自身がネットトラブルに巻き込まれ被害者になってしまうこともあります。

 学習指導要領にもあるように、インターネット社会においての「情報モラル教育」も充実させていかなければなりません。ICT教育においては全国の先頭に立つと自負する本校の大きな責務でもあります。

 さて、本日使用した教材は本校の人権教育推進委員会による手作り教材です。中学生が陥りやすいSNSの問題点を具体的に取り上げ、他の生徒の意見にも耳を傾けながら自分の考えを整理できるよう工夫されています。1年生の授業を参観させてもらいましたが、SNSが抱えるリスクについて皆さん積極的に発言していました。




 今回はホームルームの時間を利用しましたが、今後は道徳の時間や、例えば毎日の朝・終礼に少し時間を割くなど、日常の教育活動の中でも指導を継続して欲しいと思います。


2020年10月26日月曜日

中学総合学力調査

  24日(土)、六年一貫コース・2,3年生が「中学総合学力調査」を受験しました。

 新しい学習指導要領への移行が始まり、来年1月には初めての「大学入学共通テスト」が実施されます。学力の三つの柱が示され、特に十分な知識を基礎とした「思考力・判断力・表現力」が重視されています。全ての大学入試で何らかの学力試験が課されるようになり、小論文や自己推薦文において「思考力・判断力・表現力」が問われることになります。

 この中学総合学力調査は、知識の定着という観点よりもむしろ、どの程度「思考力・判断力・表現力」が身に付いているかという観点によって評価されます。英語の場合、自分の考えやその理由を英語で表現する力。また数学なら文章やグラフなどから情報を読み取り、図形や数の性質を利用して判断する力が評価されます。

 さらに、国語・数学・英語に加え「教科融合」という教科が設定されているのが特徴で、これは今までに学んだ各教科の知識や考え方を組み合わせたり、“教科横断的”に使えるようになっているかが試されます。例えば、一見国語の文章題のようで、設問は文中の歴史的知識を問う、といった問題です。25日の朝日新聞にも “教科横断型問題” の記事が出ていましたので以下に紹介します。

 今年12月に地球に帰還予定の探査機「はやぶさ2」を例に考えてみましょう。はやぶさ2は2014年に鹿児島県種子島宇宙センターから打ち上げられました。なぜ、種子島に宇宙センターがあるのでしょうか。これにはまず、理科の知識が必要です。打ち上げ場所は赤道に近ければ近いほど、地球の自転エネルギーを多く利用できることなどから効率がいいのです。ではなぜ、沖縄県ではないのかといえば、設立を決めた当時、沖縄は米国の統治下だったからです。これは社会の知識です。

 常に時事ニュースに関心を持ち、疑問箇所はすぐに調べて解決する、という態度が望まれます。

 いつも話しているように、生徒の皆さんは試験を受けっ放しにするのではなく、振り返りを行うことが重要ですが、教員側も振り返りが必要です。学習指導要領が変わったからといって自動的に教育の中身が変わるハズがありません。教員自身も変わらなければなりません。後日返却される結果に向き合い、日頃の授業が「思考力・判断力・表現力」を育てるものになっているのか、アクティブラーニングが狙い通りの効果を上げているのか検証する良い機会と捉えて欲しいと思います。