2020年5月29日金曜日

クラブ活動再開

  本校は文武両立をモットーとする学校です。これは単にクラブ活動が盛んというレベルではありません。どのクラブにおいても「部活動を通じて人間的に成長する」ことを根本に置き、その上で、日々学業に励むことは言うまでもなく、戦績においても生徒数300名程度の中学校で、4~5クラブが全国レベルで活躍するという非常に高いレベルの文武両立です。入部率も高く、毎年90%程度の生徒が、何らかのクラブ活動に参加しています。

 数年前、クラブ活動がほとんど無い私立中学校から本校へ転校希望の親御さんが学校見学に来られ、放課後クラブ活動に打ち込む生徒たちの様子を見て「これが学校ですよね」と感想を述べられたことを思い出します。

 
 さて、そのような学校なので、学校再開に関しても、クラブがいつ本格再開になるのか気になる生徒(教員も)が多いようです。

 今のところ次のように考えています。本校では6月15日(月)よりクラブ活動再開です。
 
 5月28日現在、大阪の感染レベルは[レベル②]と判断されています。
 レベル②・・・『可能な限り感染症対策を行った上でリスクの低い活動から徐々
         に実施。教員等が活動状況の確認を徹底する』
                       

 「リスクの低い活動」は部によって状況が違うので、顧問先生が判断されると思います。吹奏楽部なら全員(100名超)合奏はリスクが低いとは言えないですね。
 
 さらに今後感染拡大が無く、「感染レベル①」と判断された場合、通常通りの活動が可能となる予定です。もちろん十分な対策を行った上です。


 順調に収束して行けばよいのですが、一旦収束しても第二波が来ることもあり得ます。政府による「新しい生活様式」を常に意識し、リスクを可能な限り減らしつつ、教育活動を継続してきたいと思います。職員朝礼では「今まで通り」という発想は捨てるよう指示したところです。

2020年5月27日水曜日

分散登校から学校再開準備へ

 1週間オンライン授業による自宅学習が続きましたが、明日より5月末までの3日間は学年ごとの分散登校。そしていよいよ6月1日(月)より、学校本格再開に向けてのスタート期間となります。休校期間2ヵ月にわたる長いトンネルでしたが、少しずつ出口の光が見えてきたようです。
 
(1)学校再開第1段階:6/1(月)~6/6(土)〈スタートアップ期間〉
   ・9:00登校、9:20授業開始、40分×4限、昼食不要です。
   ・クラブ活動は無しです。

(2)学校再開第2段階:6/8(月)~6/13(土)〈本格再開の準備期間〉
   ・9:00登校、9:20授業開始、40分×6限、昼食必要です。
    ※6/12(金)と6/13(土)は4限までです。
   ・クラブ活動は15日(月)から。もう少しの辛抱。


  【分散登校との違い】
   〈分散登校〉学年ごとの登校。登校していない学年はオンライン。
   〈学校再開〉全学年登校、ただし全学年を2グループに分け交代で登校。
         登校していないグループはオンライン。

   〈分散登校〉学習状況の把握、心身の健康管理など。
   〈学校再開〉授業を実施します。

   〈分散登校〉午前中で下校。
   〈学校再開〉第2段階の6/8より6限授業です。


(3)学校再開第3段階:6/15(月)~〈本格再開〉
   ・8:20登校、8:50授業開始、50分×6(7)限、昼食必要です。
   ・平常授業開始です。
   ・感染防止対策を徹底した上で、行事やクラブ活動も再開します。

 第1段階と第2段階のグループ分けについては、5月28日(木)~の分散登校日にお知らせします。
 また、4月以降「中止・延期」となっていた様々な学校行事について、取り急ぎ1学期終業式(8月5日予定)までの予定表を配付します。できる限り行事は実施したいと考えていますが、生徒の皆さんの健康と安全に配慮し、さらに授業日数の確保という点より、やむを得ず中止と判断したものもあります。

2020年5月22日金曜日

吹奏楽コンクール

 先週早々に、吹奏楽コンクールの中止が発表されました。浪速高等学校・中学校吹奏楽部は昨年まで地区大会8年連続金賞を受賞し、特に昨年度は大阪府大会でも金賞を戴き、念願の関西大会出場まであと一歩のところまで来ていただけに、予想していたこととは言え、生徒たちの動揺と落胆は察するに余りあるものでした。


 確かに吹奏楽部の活動はコンクールが中心で、実際コンクールに向けての厳しい練習を通じて、音楽的なレベルアップも図れました。メンタル的にもたくましく育ってくれたと感じます。挫折も含めた様々な経験が人生の糧になることは間違いないと思います。
 ただ、コンクールだけが目標だったのでしょうか。
 老人ホームで入所者の方々が涙を流しながら聴いてくださったこと、演奏に合わせて「パプリカ」を元気いっぱい歌ってくれた保育園の園児たちの笑顔、初めて楽器を手にし、音が鳴った時の嬉しさや達成感、どれもがコンクールとは違った感動があり吹奏楽をやっていてよかったと心から感じたことと思います。間違いなく生徒たちの人間的成長につながるものでした。


 私自身、昨年の本校吹奏楽部の演奏で最も印象に残っているのは、コンクールではなく、11月に実施された「天皇陛下御即位奉祝・御堂筋提灯行列」でした。受験間近の中3生・高3生も全員参加で約2時間のパレード。終着点近く難波高島屋あたりで、(疲労のピークであったであろう生徒たちには申し訳ないですが)「この素晴らしい演奏をずっと聴いていたい」と強く感じました。それくらいの感動がありました。

 楽器が演奏できるということは、一生の財産になります。人との出会い、音楽作品との出会い・・・人生を豊かにしてくれる出会いに満ち溢れています。幸い大阪には約100団体の市民吹奏楽団があります。学校を卒業した後も吹奏楽を続けることができます。あらためてコンクールに挑戦するもよし、地域活動に重点を置くもよし、演奏の場はいくらでもあります。本校の卒業生が、あちらこちらの吹奏楽団で活躍してくれていたら、どんなに素晴らしいことでしょうか。

 部訓としてきた「心に響く音楽」を忘れることなく、側に音楽のある豊かな人生を送ってほしいと願います。

2020年5月20日水曜日

レクリエーション

 休業が長期にわたり、生徒たちもかなりのストレスを抱えていることと思います。悩みや困っていることなど生徒たちの声に耳を傾けるため、先日全校生徒を対象に「生活に対するアンケート」を実施しました。

 集計の結果、「悩んでいること」について多数を占めた回答は、どの学年の生徒もほぼ共通でしたが、1年生だけが突出して高い数値であった回答が「友人関係」でした。
 登校日を設けてはいますが、クラスを分割していますので、クラスメート全員が教室に揃うことはありませんし、校外学習・体力測定・文化部発表会・多聞尚学館でのオリエンテーションなど、学年・クラス単位の行事がことごとく中止になる中、「友人関係」で不安を抱く1年生が多いのもうなずけることです。

 今日は、学年チーフ先生の要望もあり、少しでも生徒間の“友だち作り”、担任先生方の“クラス作り”の助けになればと、1限目は全クラスともグラウンドでのレクリエーションとし、自己紹介やミニゲームなどのクラス活動を実施しました。
 初めて人工芝グラウンドに入る生徒も多く、第一声は「広い!」。あちこちで生徒たちの笑い声があがっていました。

 次の時間は「クラブ紹介」。本来なら入学式翌日に全校生徒にて実施する行事ですが分散登校期間ですので今日は担任・副担任先生による紹介。本校のクラブ加入率は90%以上あり、すでに入部クラブを決めている生徒も、そうでない生徒も真剣に見入っていました。


 3年生たちが、1年生のために「歓迎動画」を作成してくれたとのこと。1年生も大喜び。このような学年の枠を越えたつながりが本校の良いところ“good school”たるゆえんででしょうか。


 さあ明日から1週間はオンライン授業週間、規則正しい生活で学校再開に備えよう。

2020年5月16日土曜日

進路ホームルーム

今日は3年生の登校日。3年生は高校受験を控えた重要な学年ですので、休業期間
ではありますが、本日コース別に進路ホームルームを実施しました。
 Ⅰ類生徒は西館ホールにて、6年一貫コース長より1.高校生とは 2.N1組というクラスについて 3.「自由」と「責任」という三つのテーマで次のような話がありました。
 
・高校では科目数も増え進度も速い。英語は「習っていない」が通用しない。
・6年一貫コース(N1組)は勉強も頑張る。クラブとの両立も可能。
・やらない者は置いて行かれる。
・国公立大学へのカギは数学の成績。
・義務教育は終了、高校の勉強は自己責任。
・選挙権も成人年齢も18歳から。責任ある行動を。  

 長年6年一貫コースを担当されている先生の、経験に基づくお話ですので説得力のある内容でした。現役東大合格生徒もこの先生のクラスです。


 Ⅱ類生徒は人数も多いので密を避け4教室に分散し“Meet”を利用し、教務進路指導部長先生による、オンライン進路ホームルームとしました。内容は、

・高校生活全般について
・浪速高校各コースの教育内容説明
・令和3年開設「浪速国際コース」の紹介
・内部進学の基準となる試験
・内部進学判定基準と決定までの流れ

 まだ中3の平常授業がスタートしていない段階で「高校進学」と言われても、真剣に自分のこととして捉えられない生徒もいたかもしれませんが、どの生徒も熱心にメモを取るなど、積極的な姿勢が見られました。また、オンラインですので、本日欠席生徒も自宅から参加することができました。


 今後、二者面談、三者面談、複数回の希望調査等を通じて進路に対する意識付けを図っていきたいと思います。

  まだまだ油断はできませんが、学校再開は近い! 来週も元気に登校してください。待っています。

2020年5月13日水曜日

3年生登校日

 臨時登校も3日目。今日は3年生です。2年間見慣れた学院神社、校舎、教室、黒板・・・3年生の皆さんにはどのように見えましたか。すべてが懐かしく、或いは新鮮に映ったのではないでしょうか。緊急事態宣言下の落ち着かない毎日ですが、本日無事3年生の登校日を迎えられたことを喜びたいと思います。

神前奉告の儀
新任教員の紹介

 中学3年生といえば高校受験の年。内部進学生徒が大半で、休校中も毎日オンライン授業を受けているとは言え、やはり学習・進学に対する不安は大きいようです。些細なことでも良いので心配事のある生徒は、先生に相談してください。学年チーフ先生が話されていたように、ぼんやりとした不安も「言葉に出してみる」と、意外と簡単に解決することもあるものです。
密を避けて着席
顧問先生から諸注意 
  学習への不安もさることながら、最終学年の生徒たちにとって大きな心の痛手になったのは、やはり目指していた全中、総体、コンクールなどの大会がすべて中止になってしまったことのようです。3年生たちの気持ちを考えると胸が痛みます。心の整理もままならないかと思いますが、どこかで気持ちにけじめを付けて歩み出してください。
  
 人は試練に直面して強くなる。今が試練の時。一緒に頑張りましょう。

2020年5月12日火曜日

2年生登校日

  今日は2年生の登校日。3月以来約2ヶ月ぶりの登校ですので、教員団の出迎えに、少々はにかんだ表情の生徒も多くいましたが、友人の姿を見つけると一気に笑みがこぼれ、小躍りして再会を喜ぶ姿が見られました。

朝のHR


学年集会

神前奉告の儀

   登校日の流れは昨日の1年生とほぼ同じで、学院神社にお参りし、昨年度無事に過ごせたことの感謝と、今年1年間の安全と学校生活の充実を祈願しました。今日の柏手も昨日以上にきれいに揃っており「さすが上級生」と感じる参拝でした。また、中学2年生は3年進級時にコース変更があるので、校長挨拶の中で少しそのことについても触れさせてもらいました。
クラブミーティング
   昨日と大きく違ったのは終礼後。校舎付近のあちこちで「クラブミーティング」が行われました。主顧問先生のお話はやはり“コロナウイルス”のために多くの大会やコンサートが中止になってしまったことや今後のクラブ活動についてなどでしたが、どの先生も、口には出さずとも辛い思い、むなしい思いをしているであろう部員たちに対し、心のこもった言葉で元気づけていました。

 生徒の皆さん、とにかく一歩前へ進みましょう。そしてまた一歩。気が付けばきっと確かな歩みに。力をたくわえ次に備えよう。

2020年5月11日月曜日

新入生がやって来た

 4月4日に予定していた入学式が中止になってはや1ヵ月余り。本日、ようやく新入生初登校日を迎えました。
 校舎前で検温等の健康チェックの後、各組を15名前後に2分割した教室にて点呼・朝のHR。みんな緊張の面持ちでした。

 神社参拝作法の講習の後、9:45より「神前奉告の儀」。学院神社に入学をご奉告し、在学中の学校生活の安全と充実を祈願しました。数分の練習にもかかわらず、参拝の柏手が余りにも揃っておりびっくり。全員の心が一つになったようで、とても気持ちの良い参拝となりました。

 その後校長挨拶と教員団の紹介、個人写真の撮影を行いました。校長挨拶では「学習の遅れは心配不要。学校再開後少しずつ取り戻していこう。それまでは指示に従って課題に取り組みオンライン授業に参加すること」「まだ緊急事態宣言中、油断は禁物、部活動はもうしばらく辛抱」「挨拶は勉強よりも大切」「出会いを大切に」などの話をいたしました。

教室風景
教員紹介

個人写真撮影


 
  登下校時、多くの生徒が頭を下げての挨拶ができており、様々な作業をこなす中でもだらだらする生徒は一人もおらず、各ご家庭での教育力の高さを感じました。

新入生の机上

 時間の経過とともに生徒たちも次第にリラックスし、連絡先を交換する姿も見られました。ただ、今日一番生き生きしていたのは、Y先生率いる1学年の教員団だったように思います。学校が、そして教員が輝くのは、生徒たちがいてくれてこそなのですね。大切に育てなくてはならない。それを実感した1日でした。

2020年5月8日金曜日

分散登校

 従来より実施しているオンライン授業を、昨日からは実際の学校校時に合わせたタイムテーブルにて実施しています。ゴールデンウィークで生活リズムが乱れ、7日は遅刻・欠席が多いのでは、と心配していましたが、ほぼ全員が、8:30の朝礼より“出席”してくれました。良い意味で予想が外れほっとしています。
 授業はすべてハングアウトを用いての双方向授業。朝の挨拶もそこそこに、すぐに本題に入るベテラン教員。自己紹介からスタートする新任教員。スタイルはそれぞれ違いますが、入念に準備された教材を駆使し、とても楽しい授業を展開してくれていました。
 1年生もいつの間にかChromebookを使いこなせるようになっており、自分の“授業教室”を間違える生徒もいなくなりました。ほんの小さな進歩ですが、教師にとってはうれしい限りです。


 
   さて、いよいよ来週より学年別の分散登校を実施します。初日11日(月)は1年生としました。1年生は入学式も中止となりましたので11日が初登校日。ハングアウトではすでに顔見知りですが、担任先生やクラスメートと実際に顔を合わせるのは初めてですね。「最初に会話した生徒同士が友だちになることが多い」という話をきいたことがあります。何でも相談できるような友人を早く作ってください。
 
 1年生は提出物も多いと思います。入学式に持参する予定であった提出物を、もう一度確認しておいてください。個人写真の撮影も予定しています。
 2,3年生も久しぶりの登校ですね。制服に袖を通すのも久しぶりだと思います。皆さんに会えることを心待ちにしています。2年生は12日(火)、3年生は13日(水)が登校日です。

【生徒の皆さんへ】
        1. 9:30登校で、下校は12:00の予定です。
        2. 登校前自宅で検温し、発熱している場合や体調が思わしくない場合は自宅で
           休養してください。
        3. マスクを着用してください。

【保護者の皆様へ】
  クラスの分割、消毒、マスク・手洗い・換気の徹底などできる限りリスクを減
   らした上で、段階的に教育活動を再開していきたいと考えております。登校に関
    して、ご心配な点がありましたら、ご遠慮なくご相談ください。