2022年4月7日木曜日

春季例祭 1学期 始業式

   本日午前9時より、学院神社の春季例祭を催行いたしました。高校878名、中学133名の新入生を迎えたことを奉告し、この1年間の全校生徒、教職員の無事と学校の発展を祈願して、厳粛な雰囲気の中、執り行われました。雅楽演奏と共に神楽部による「尚学の舞」も奉納いたしました。

神楽部 尚学の舞

雅楽部 奉納演奏

(始業式 式辞)

 今日から新しい学年が始まります。春休み中、大きな事故などの連絡も無く、このように皆さんと無事に集えたことをとても嬉しく思います。ただ、新型コロナウイルスの感染者数が気になる数値で推移しています。若い世代の感染率が高いという報告もあります。春休みで、感染予防の意識が少し緩んでいた生徒もいることと思います。今日から気持ちを新たに、警戒レベルを上げて新学期に臨みましょう。

全校生徒401名

 1年生の皆さん、入学おめでとう。大歓迎します。公立中学校、私立中学校、数多くの選択肢の中から浪速中学校を選んでくれたことに対する責任と喜びを強く感じています。何か不安なことがあれば、遠慮無く先生方や上級生に相談してくださいね。全力でサポートします。

 2,3年生の皆さん、学年が一つ上がった実感はありますか。上級生としてのプライドは言葉と行動で示してください。特に3年生は進路を強く意識しなければならない学年です。皆さんのために敷かれた「義務教育というレール」はあと1年足らずで終点をむかえます。卒業式までに「自分の進路について、自分の言葉で語れるようになっていること」これを宿題とします。

新任教員の紹介

 さて「プライドを言葉で示す」「自分の言葉で語る」と言いましたが、言葉というものは不思議な力を持っていて、選び方ひとつで人を救ったり、逆に傷つけたり、ということがしばしば起こります。昨年度も無神経な一言が原因で、大きなトラブルを招いたことが何件かありましたね。今年1年間の目標として、浪速中学校を心温まる言葉が溢れるような学校にしたいと思いませんか。コロナ禍が2年以上も続く重苦しい中だからこそ、余計に元気よく挨拶を交わそうではありませんか。手伝ってもらった時、助けてもらった時には「ありがとう」。前を向いて一生懸命努力している全ての人には「がんばって」と声をかけてあげてほしいと思います。

新入生、上級生 対面式

 最後に、小泉吉宏さんの「一秒の言葉」という詩を紹介します。

「はじめまして」この一秒ほどの短い言葉に
  一生のときめきを感じることがある
「ありがとう」この一秒ほどの短い言葉に
  人の優しさを知ることがある
「がんばって」この一秒ほどの短い言葉で
  勇気がよみがえってくることがある
「おめでとう」この一秒ほどの短い言葉で
  幸せにあふれることがある
「ごめんなさい」この一秒ほどの短い言葉に
  人の弱さを見ることがある
「さようなら」この一秒ほどの短い言葉が
  一生の別れになる時がある
一秒に喜び 一秒に泣く
一生懸命一秒

 立派な文章でなくてもいい、たった一秒の言葉でも、みんなが温かい気持ちになれる言葉があるのですね。「言葉を大切に」このことを忘れず学校生活を送ってください。令和4年度が皆さんにとって、穏やかで充実した1年になることを祈ります。