2022年9月13日火曜日

9月の中学校朝礼 ~ノミの話~

   コロナ感染者数は減少傾向にあるようですが、まだまだ高い水準で推移していますので油断しないようにしてください。

 さて、まもなく浪速祭が開催されます。体育大会も先日「団分け」があり、約1ヵ月後に迫ってきましたね。浪速祭は教室内ですので、残念ですが今年も保護者様のご来校は控えていただくこととしましたが、体育大会は3年ぶりに保護者様にも観戦していただく予定です。クラス、各団協力し合って思い出に残る行事にしてください。

第2学期 学級委員長認証

 以前「働きアリの法則を打ち破れ」という話をしましたが覚えていますか。集団というものは常に、頑張る者が2割・普通の者が6割・サボる者が2割という2:6:2の割合になるらしいのですが、この割合を少しでも10:0:0に近づけるよう、各自が意識して取り組んでほしいものです。

書道部

 さて、今日は「ノミ」の話。犬や猫に寄生する1㎜~数㎜程度の小さな虫ですが、自分の大きさの150倍ものジャンプができるそうです。羽はありませんが、後ろ脚が発達しており2㎜のノミなら150倍の30㎝くらいジャンプできます。

器械体操部 全中 男子団体総合 第6位

 そのノミにコップをかぶせるとどうなるか。もちろん、ジャンプしてもコップの底にぶつかりますので、コップの高さまでしか跳べません。そしてしばらくしてからコップを外してみると、何とそのノミは、もうコップの高さまでしか跳べなくなってしまっているのです。「自分はここまでしか跳べない」と限界を決めて諦めてしまい、高く跳ぼうとしなくなるのです。

 それでは、このノミをもう一度高く跳ばせるにはどうすればよいか。それは、もう1匹、高く跳べるノミと一緒にさせるのだそうです。高くジャンプする仲間のノミを見ることで自分を取り戻し、また跳べるようになるそうです。

空手道部 全中 男子団体組手 優勝

 皆さんはこの話から何を学びますか。

 1.やればできるのに無理だと思い込んで、自分で限界を決めると、本当にできなくなってしまう。2.立ち直りには、頑張っている仲間の存在が大きい。このような教訓が得られるのではないでしょうか。

男子テニス部

 さて、このノミの話、もう少しだけ続きがあります。跳べなくなったノミの中には、ジャンプする仲間のノミを見ても何の刺激も受けず、跳ぼうとしないノミがいるというのです。

女子テニス部 全中 女子団体 第3位

 失敗してもそこから何かを学び、時には仲間の力も借りながら再び挑戦し始めるか。それとも、無気力で自ら壁を作り何も始めようとしないか。どちらの生き方を選ぶかは、皆さん自身です。

 スポーツの秋、芸術の秋、読書の秋、学力が最も伸びるのも秋だと言われています。皆さんには、自分の能力を信じ、諦めず努力を続け、勉強、学校行事、そしてクラブ活動において大きくジャンプしてくれることを願っています。