2021年12月15日水曜日

いじめ対策 校内研修会

 コロナ禍の影響で、いじめや不登校の問題がまたクローズアップされるようになりました。

 本日午後、教員対象「いじめ対策校内研修会」を開催いたしました。生徒生活指導部長Y先生の提案により、今回の研修は実際のいじめ事案を検討するいわゆる「ケーススタディ」にて実施しました。全教員が担任役・副担任役2人チームとなり、対応方法を検討し発表いたしました。


 いじめ防止対策推進法やいじめ防止基本方針の条文を正しく理解し運用することが重要なのは言うまでもありませんが、具体的な事例を全教員で分析することで、いじめ問題に対して同じ温度で共通認識を持ち、より適切な対応方法がなかったか検討するなど教員団の問題解決能力を養うことを目的としています。本日取り上げたケースの一つは以下のような内容です。

【CASE】仲の良い男子生徒のA君 B君 C君の3人。

    女子生徒Dさんより「A君が他の2人からいじられている」との相談。

    A君は「いつも仲良くしている。嫌なことはイヤと言えるから大丈夫です」と

    言っている。

 これはよくあるケースでいくつかの対応が考えられますが、「大丈夫です」という言葉に引きずられず、「嫌なことはイヤと言える」に注目し、実際A君は嫌なことをされているのでは、という視点を持つことが重要です。どのチームも積極的に討議し発表してくれましたので、活気のある研修会になりました。


 いじめはどの学校でも、どの生徒にも起こる可能性があります。本校も例外ではありません。“いじめセンサー”の感度を上げ、些細な兆候も見逃さず、「いじめは絶対に認めない」「常にいじめられた生徒の立場に立つ」という原則を徹底していきたいと思います。

 また、いじめに対して最も重要な課題は未然防止です。昨日の道徳教育研究会で渡邊教授が述べられていたように、未然防止には道徳教育が大きな力になります。道徳教育、人権教育をより充実させ、いじめが起こりにくい学校作りを進めていきます。