2022年6月3日金曜日

教育実習スタート

  1日より今年度の教育実習がスタートしています。今年は15名の卒業生が2週間又は3週間の実習を “履修” します。多忙なイメージが広がりすぎたことも一因でしょうか、教員志望者が減少し、「教育現場は先生のなり手不足に頭を痛めている」という報道もありましたが、実習生の人数はともあれ、卒業生が教師という職業を志してくれるのはうれしいことです。

 教育実習は教員免許を取得するための必修科目で、実際の教育現場を観察し、また参加することで経験を積み、更に授業実習という実践を通して、将来教員になる上での「知識、技能、態度、心構え」などについて考えるとともに、自分の課題を発見する機会となります。

 実習中はベテランの指導教官が付きますが、甘えは許されません。特に期間後半の授業実習は、実際に教壇に立つわけですから責任は重いです。実習生の言動が生徒に大きな影響を与えることもあり、ひとりの教師・ひとりの社会人のつもりで実習にあたってください。万一、大学卒業後の進路が教職ではなかったとしても、この経験はきっとどこかで役に立つはずです。

教育実習開講式

 さて、15名の実習生の中に浪速中学校の卒業生が2名おります。同志社女子大学のKさんと奈良教育大学のS君です。二人は在学中から学業優秀で、中学校時代にニュージーランド語学研修にも参加しました。たまたま私が引率しましたので頑張っていた姿が懐かしく思い出されます。

 さて、二人の共通点はもうひとつあり、ふたりとも芸術科の教員免許取得を目指しているということです。二人は中学時代から芸術系のクラブ活動に打ち込んでおり、作品・演奏が非常に素晴らしく、しばしば表彰されていました。当時からコツコツ打ち込んできたことが実を結びつつあり、すばらしいです。また聞くところによると、さらなる高みを目指して努力を続けておられるとのこと、向上心旺盛なところは変わっていません。

職員室にて実習生紹介

 15名の実習生の皆さん。この3週間が、皆さんにとって充実したものになることを期待しています。予想外の展開に、右往左往することもあるかもしれませんが、それも貴重な体験です。頑張ってください。