2020年12月10日木曜日

いじめ対策 校内研修会

  本日「いじめ対策校内研修会」を実施しました。

 いじめ問題への取り組みについては、早期発見及びいじめ対策委員会による早期対応は当然のこととして、未然防止、即ちいじめを生まない土壌作りが最も重要な課題であることは言うまでもありません。生徒たちの人権意識を高め、人間性豊かな心を育てることがいじめの未然防止につながると考え、道徳教育、人権教育、さらに体験活動に重点を置いて指導しています。そしてそれらを「いじめ防止基本方針」という形でマニュアル化し、教職員の指針としています。

 しかしながらマニュアル化すればすべて解決するというものではありません。例えば、いじめ問題の対応に長けたベテラン教員に代わって現場経験の浅い若手教員が赴任し、組織的な対応が遅れることもあります。また、生徒の状況が変化するにつれ、いじめの質もマニュアルで想定しなかったものに変わっていく可能性もあります。

 この研修会は中学校教員団が組織的に有効に機能しているか、全教員がいじめ問題について共通認識を持っているかを定期的に点検するためのものと位置づけています。講師は生徒生活指導部長が務め、「(いじめがある)かもしれないという視点を持つこと」「生徒一人一人をしっかり観察すること」「報・連・相を欠かさず組織的に対応すること」「ネット上のいじめについて」など、具体的な事例や数値も交え中身の濃い研修となりました。


 すべての生徒が生き生きとした学校生活を送れるように「常にいじめられた生徒の立場に立って行動すること」「いじめは絶対に認めない」という確固たる方針を再確認いたしました。