2021年1月22日金曜日

はじめて学ぶ LGBT

  本校の人権教育は、部落差別問題、障がい者差別問題など幅広いテーマを取り上げ、また座学だけでなく「車椅子体験」「アイマスク体験」など様々な取り組みを実践しています。

 今学期は、10月の教員研修でもお世話になった、弁護士の仲岡しゅんさんをお招きし、「はじめて学ぶLGBT」というテーマで講演をお願いしました。仲岡さんは自らLGBTの“T”、すなわちトランスジェンダーであることを公表し、ジェンダーに関する多くの法律相談にも対応されています。また、関西大学の客員教授も務められ、毎日放送「ミント!」水曜日にもレギュラー出演されています。

 今回は感染予防対策として各教室でのGoogle Meetによるリモート講演会としましたが、講演開始前に仲岡さん自ら全教室を回り自己紹介してくださいましたので、生徒たちの緊張もかなりほぐれたようでした。 

生徒たちに自己紹介をされる仲岡さん

真剣に講演を聴く生徒たち

  講演では、人の性のあり方は揺らぐ傾向があり、LGBTにあてはまらないケースもあり、それらついて例を挙げて説明してくださいました。また、カミングアウトには相手に対する信頼があり、その信頼は絶対に裏切ってはならないと強調されていました。

熱心にメモを取る生徒

Google Meet

 最後は生徒会会長のお礼の言葉で締めくくりましたが、終了後、個別相談や質問を希望する生徒がかなりおりましたので、急遽別室を設定し対応していただきました。

生徒会長お礼の言葉

 講演を聴くことでLGBTを正しく理解し多様な性のあり方を知ることで、様々な価値観を尊重し、寛容な心を育てることができればと考えております。またLGBTの悩みは「14歳の壁」があり、一人で抱え込む傾向があるそうです。いじめなど深刻な問題に発展しないよう、教員も一層正しい理解に努め、この問題に対するセンサーの感度を高める必要があると感じました。