2021年2月25日木曜日

先生になろう

 全国的に教員志望者数が減少しているという調査結果が出ました。昨年度に実施された公立小学校の教員採用試験で、競争率の全国平均は2.7倍と過去最低だったことが今月実施された文科省の調査で分かりました。今後、自治体間及び私学も巻き込んで、新規採用者の奪い合いが生じる可能性もあるとのこと。

 競争率が3倍を切ると、優秀な教員の割合が著しく低くなり、2倍を切ると教員全体の質に問題が出てくると言われていますが、このことは学校現場の多忙さが大きく影響しているようで、教員という仕事に対する「やりがい」だけに頼っていても状況は好転しないと思われます。

 多忙化の一因である「クラブ活動」については、段階的に休日クラブ活動の地域移行(外部指導)を検討し、また増加する事務作業に対しては「デジタル化」を一層推進し、歯止めをかけることが必要です。

 「子どもが好き」でも、多忙が故に燃え尽きてしまっては元も子もありません。あこがれの仕事に就いた若い先生が、心が折れそうになったとしても、皆で支え合うことができるような環境が整い、会議や報告書作りのため生徒とふれ合う時間が削られることのないような学校作りが大切であると思います。 

明日試験終了。生徒たちがグラウンドに戻ります。