2021年10月9日土曜日

三様の稽古

  先日のブログで、武道の型について触れましたが、柔道には「三様の稽古」と呼ばれる「練習の型」があるそうです。

 東京オリンピック柔道で男子81キロ級を制した永瀬貴規選手によると、三様とは、練習相手の実力に合わせて「格上」「同等」「格下」という三つの稽古があり、格上には、果敢に挑んで技をかけ、失敗することで自分の問題点を知る。同等には、実戦に近い稽古をし、勝負勘も養うことを目指す。格下は相手を引き立てながら、試したい技や防御を入念に確認するのだそうです。

 やみくもに練習するのではなく、どうすれば上達するのかをよく考えながら取り組むことで、実力差のある相手との練習も実りあるものになるのだといわれています。そういう稽古があったからこその金メダルなのでしょう。

 さて、三様の稽古を日頃の勉強にあてはめてみましょう。時には自分の実力以上の難しい問題にも向き合う。実力相応の問題には正面から取り組み、簡単な問題では、確実にこなす集中力とスピード感を養い、さらに別の解法を試したりする。まずは自分の現在の実力がどのくらいか見極めること。簡単な問題ばかり解いて過信していませんか、応用問題ばかりに挑んでいませんか。

 本校は2学期中間試験を設定していません。言い換えれば、試験勉強に追われることなく、苦手の克服などじっくり腰を据えて勉強に打ち込める時期です。10月、11月は最も学力が伸びる時期とも言われます。時間に余裕のある今、「三様の稽古」を試してみては。

〈10月後半の予定〉

  • 18日(月)すらら定期試験
  • 22日(金)朝礼、文化芸術鑑賞会
  • 23日(土)休校日
  • 26日(火)総合学力調査(2,3年生Ⅰ類)
  • 28日(木)期末試験1週間前