2021年10月4日月曜日

武道もダンスも必修です

  本日、女子生徒による空手道演武、男子生徒によるダンスの学習発表会を実施しました。

 保健体育科の学習内容は学習指導要領にて、A.身体つくり運動 B.器械運動 C.陸上競技 D.水泳 E.球技 F.武道 G.ダンス H.体育理論、の領域に規定されており、3年生は若干選択の部分がありますが、1,2年生は全領域必修なのです。かつては、ダンス・武道は選択扱いの時期もあったようですが、現行のカリキュラムでは男女とも全員履修しなければなりません。本校では全学年とも男子は空手道演武を女子は創作ダンスを“学習”し、毎年体育大会にてその成果を発表していますので、本日は未履修の部分、即ち女子の武道、男子のダンスの学習発表を行いました。


 ダンスは元々は喜び、悲しみ、祝い、神様への奉納など、人間の根源的な感情を表現するためのものであったと思います。今回のような創作ダンスやヒップホップをみんなで踊る楽しさを味わうことも大切ですが、同時に集団の中で助け合ったり、教え合ったり、お互いの能力の違いを認め合うことも大切です。また、日本の民踊や、外国の踊り(フォークダンス)にも興味を持ち異文化理解に役立てて欲しいと思います。

 武道は技を磨き勝敗を競う楽しさはありますが、常に相手を尊重する精神が欠けてはいけません。また日本の伝統文化として、武道の身体の動かし方や呼吸法、更に考え方も含めた “型の美しさ” を感じ取ることも大切です。空手道だけでなく、相撲、柔道、剣道などにおける長年受け継がれてきた “型の美しさ” すなわち “様式美” はいつの時代になっても不変です。


 何か新しいことを学ぶことは人生を豊かにしてくれます。多くの時間を費やして専門的に学んだわけではありませんが、体育の授業でダンスと武道を学んだことで、皆さんの学校生活が少しでも豊かなものになってくれることを願います。