2022年7月1日金曜日

期末試験3日前

 期末試験3日前となりました。試験勉強は計画通り進んでいますか。先月の朝礼で話しましたが、文武両立に必要なのは「優先順位をつける力」です。今は勉強が優先順位1位になっているかチェックしてみてください。さて、新しい学習指導要領では「思考力・判断力・表現力」「アクティブラーニング」などが重要視されていますが、それらの基本となるのはやはり「知識・技能」です。覚えるべき基本的なことがらは、完全に定着するまで覚え込んでしまいましょう。その新しい知識が、今までに学んできたことと相まって、より深い思考力へと発展していきます。

本日は7月の一斉参拝

 とは言うものの、悲しいかな人は新しいことを覚えても、時間が経てば忘れてしまうもの。それを実験で確かめたのが、ドイツの心理学者エビングハウスです。中学生でも「エビングハウスの忘却曲線」は聞いたことがある人が多いのではないでしょうか。この「忘却」という言葉で勘違いする人がいるようですが、人間の忘れ易さの実験ではなく「忘れたことをもう一度覚えるのには、早ければ早いほど最初より時間が少なく済む」ことを実験で確認したのです。「時間をおいて何度も覚えれば忘れにくくなる」のです。すなわち『復習』が効果的ということなのです。自分も特に社会科の学習では、何度も何度も「忘れては覚える」を繰り返していたように思います。

中高のクラス代表が神社前に整列

 さて、その社会科ですが、「地理」が今年度より高校の必修科目になりました。地図の活用法や地球全体の課題はもちろん、近年相次いでいる集中豪雨などの災害に備え、その発生原理を学び、防災意識を高めることも地理必修化の狙いのようです。10代の皆さんが、しっかりとした基礎知識を身につけることで、防災や環境などを身近な問題として考えられるようになって欲しい。それが新しい時代に求められる思考力なのです。中学校での学びは、このような高校での学習、そして大学での研究の土台になるものです。思考を深めるためには、まずは基礎基本を理解し覚えることです。期末試験の社会科は6日(水)ですね。頑張ってください。


モニターで理事長学院長先生の講話を聴く生徒たち

 28日に、近畿地方にも梅雨明けが発表されました。平年より3週間も早い梅雨明けで、猛暑が予想されているだけに、水不足や熱中症が心配な夏になりそうです。期末試験が終わると多くのクラブが夏の大会に向け活動を活発化させてきます。高温、高湿度などリスクの高い場合は、マスクを外すなど熱中症対策を優先させましょう。