2020年6月13日土曜日

ペップトーク

  一昨日「教職員人権研修会」を実施しました。本校では「差別」「貧困」「発達障がい」など様々なテーマにて毎年2回人権研修会を実施しています。外部から講師をお招きすることも多く、この6月1日にパワハラ防止法が施行されたこともあり、今回は「教育現場におけるハラスメントとその予防」というテーマで、弁護士の先生に講演をお願いしました。
 
 講演の中で「互いに尊重する気持ちを養い教育活動に専念するため、ハラスメント防止は最重要課題である」との指摘があったように、教育現場は特にハラスメントが起こりやすい構造になっているようです。


 日頃特に感じるのは「叱り方」は難しいということです。相手を伸ばすため、指導の一環として叱っているつもりでも、つい興奮激高し、相手の人格までも否定してしまうような言葉を使ってしまうと、これは間違いなくハラスメントになってしまいます。

  一方「叱咤激励」という言葉があり、相手(またはチームなどの集団)を鼓舞し、士気を高め、本来持っている力以上の力を引き出す場合があります。

 これは、ひとつのトーク術として「ペップトーク」と呼ばれています。ペップトークは、もともとアメリカで生まれ、スポーツの試合前などに監督・コーチが選手を激励するために、短く分かり易いポジティブな言葉で行うスピーチで、ビジネスでも活用されています。

 さて、「短いポジティブな言葉で相手をやる気させるスピーチ」これはまさに学校現場で教員が身につけるべきものではないでしょうか。

 6月15日より学校が全面再開となります。新入部員を迎えクラブ活動も再開します。顧問先生方も、今までの遅れを取り戻そうと気合い十分かと思います。ただ、1年生はついこの間まで小学生だったのですよ。絶対に無理をさせないように。上級生も数ヶ月に及ぶ長い休業・自粛期間をはさんでいるのですから、運動不足で期待通りの動きをするはずがありません。顧問先生は決してイライラして熱い思いがハラスメントにならないよう、「ペップトーク」でお願いしたいものです。