2021年6月10日木曜日

時の記念日

  今日は「時の記念日」です。天智天皇が671年6月10日に水時計を使って時刻を知らせたという故事にちなみ、「時間をきちんと守り、欧米並みに生活を改善し合理化を図ろう」という目的で1920年(大正9年)に制定されました。100年以上も前のことです。

 古来、日本では日の出と日の入りを基準として1日を二分し、それぞれをさらに6等分(1区分=約2時間)する時刻の表し方で、夏・冬の季節によっても違いがありました。このように昔は現代ほど時間に対して厳格ではなかったようですが、明治以降の急速な近代化により「時間厳守」が次第に浸透していったようです。

昔の時刻表

 シチズン時計が働く人達を対象に実施した調査でも98%以上が「日本人は時間に正確」と答え、「仕事、プライベートとも約束の5分前に到着する」が80%以上となりました。「5分前の行動があなたの出世を約束する」という言葉もあるそうです。

中学校舎の大時計

卒業記念で全クラスに頂いたタイマー

グラウンド時計

 確かに学校でも「時間を守る」ということは徹底して指導しています。1年生夏の伊勢合宿でも「5分前集合」は合言葉のようになっています。昨年の卒業生徒・保護者様からの記念品は、各クラスに大型の「タイマー」を頂戴しました。そもそも、中高合わせて2500名・62学級という大規模校が、定められた一つのタイムテーブル(校時)に従って授業や行事を進めています。少しでも時間のズレが生じると学校全体が回らなくなります。また1コマ50分の授業を大切にするため、ベル着(開始のチャイムが鳴る前に着席し授業を受ける態勢が整っている)も習慣づけています。教室移動などの際、遅れないように小走りで教室に向かう生徒たちの姿は見ていてとても微笑ましいです。時間を守ることは重要ですが、時間に追われ振り回されることの無いよう余裕を持って学校生活を送ってください。