2021年11月17日水曜日

11月の中学校朝礼

  期末試験は終了しましたが、終業式は12月20日。2学期はまだ1ヵ月以上あります。大きな試験も無いということで、この1ヵ月間を無為に過ごすことのないようにしましょう。1,2年生は1,2学期の総復習に、3年生は高校入試に向けてのラストスパートの時期としてほしいです。

 さて、今日は人が何か行動する時の動機には4種類ある、という話をします。

 1つめは「恐怖」。勉強しないと怒られる、といった「何かをしないと怖い目にあう」という動機です。

 2つめは「利益」。成績が上がったら自転車を買ってもらえる、といった「何かが手に入る」という動機です。

 3つめは「名誉」。ボランティアをして人のためになりたいとか、優勝したら喝采を浴びるといった動機です。

 4つめは「好奇心」。これは何かに興味関心を抱くことが動機になります。

 これら4つの動機はその順番で強くなります。言い換えるとその順番で行動が長く続きます。1「恐怖」はおこられなければしない。2「利益」も買ってもらえなければしない。つまり行動が長続きしませんが、それに対して3「名誉」になると、褒めてもらわなくてもボランティアを続ける人は続けますし、運動部の生徒たちを例にとれば、大会が無くても毎日黙々と練習に打ち込んでいます。さらに4の「好奇心」になれば、もっと深く知りたい、詳しく知りたいという気持ちからきているので、自発的に行動するようになります。行動はいつまでも続きます。



 皆さんは、4つの動機のレベルを上げるようにしましょう。最初は、怒られるのが嫌だから、何かをもらえるから勉強する、でも構いません。続けておれば次第に勉強が習慣になり、分かることが楽しくなる。そして最後は「もっと知りたい」にまで高めていってほしいものです。勉強を例にして話をしましたが、何事においても、動機のレベルを上げるには、続けることが大切です。

 ただ、注意してほしいのは、いくら好奇心といっても、悪いことに興味・関心を持ってはだめです。

 コロナの感染状況もかなり落ち着いており、これから年末にかけ、生徒だけで外出する機会も以前よりは増えてくることが予想されますが、決して悪い動機に誘惑されることなく、良い行動のレベルアップ、即ち良い行動の継続を心がけてください。