2022年10月1日土曜日

一年の折り返し

 「一年の折り返しの日」という「記念日」があり、7月2日がその日に当たるそうですが、学校ではやはり「折り返し」は10月1日と感じます。本日の一斉参拝、生徒の皆さんは何を想ってお参りしたでしょうか。令和4年度もすでに半分過ぎてしまったと、不十分な半年の成果を悔やむのではなく、ここで一旦リセットして、心機一転後半戦に向け決意を新たに再スタートしてほしいものです。


 さて、先日令和4年度の文科省・全国学力学習状況調査の報告書が届きました。今年は、国語・数学・理科の実施でしたが、理科の結果に関して興味深い記事がありました。

 「タッチパネルの反応が水に関係しているか」という課題に対して、実験に必要なものを二つ選ぶという出題に、78.8%の生徒が「乾いたティッシュ」と「湿ったティッシュ」を選び正解しました。毎日触れるスマホのことだからでしょうか、非常に高い正答率を出しましたが、一方、エネルギーの分野では正答率は国語、数学よりも低く50%を下回りました。実験や観察で得られたデータを分析したり活用したりすることが苦手のようです。感染予防のため、どの学校も実験・観察は控え気味で、週1回以上実施している学校は4年前に比べ18ポイントも減っています。本校も実験の回数は減っているとのこと。コロナ禍がこんなところにも影響を与えていました。

本校 化学教室

本校 生物・物理教室

 それに対し増加していたのは「スマホに触れる時間」。中学3年生の76%が、SNSや動画(学習やゲームを除く)を1日1時間以上見ているという結果が出ました。予想されたことですが、SNSや動画に接する時間が長いほど、正答率は下がる傾向にありました。学校外(家庭)でのスマホの適切な使い方について、継続的な指導が必要であると再認識いたしました。