2021年7月20日火曜日

1学期 終業式 式辞

 多くのクラブが立派な成績を挙げてくれました。日頃の厳しい練習の賜だと思います。本当に素晴らしいです。地区や大阪府さらには近畿の代表に選ばれた生徒は、競技だけでなく代表に相応しい振る舞いを心がけてください。そして代表になれなかった学校の悔しさや期待も背負って頑張ってきて欲しいと思います。健闘を祈ります。

 文化部は大会とか試合などは無く「表彰」に馴染まないクラブが多いと思いますが、表彰があろうとなかろうと、一生懸命頑張ったという事実は各自の心の中に刻まれているもので、競う必要はありません。地道に活動を続けてください。見る人は見ています。


 さて、皆さんはこの後教室に戻り、担任の先生より通知表をもらいます。通知表には、1学期成績・出席状況・委員会、クラブなどの特別活動が記載されています。いわば「1学期の自分の顔」みたいなものです。通知表が良い顔をしていた人はその調子です。目標を少し上にあげ2学期も頑張ってください。通知表が良い顔じゃなかった人はその理由を考えなければいけません。放置するのが一番いけません。

 元々は、江戸時代、九州平戸の藩主であった松浦静山という人の言葉なのですが、プロ野球、ヤクルト・阪神・楽天で監督を務められた野村克也さんの座右の銘として有名な言葉があります。

      『勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし』

 偶然勝つことはある。しかし偶然負けることはない。失敗の裏、失敗の陰には必ず理由がある。授業態度が悪かったのか、勉強不足なのか、体調が悪かったのか・・・何かがあるはず。これはスポーツや勉強以外でも言えることで、何かがうまくいかなかった時は何か理由がある。それがわかったら、どうすれば上手くいくのか考える。また失敗する。また考える。試行錯誤で人間は成長するのです。結局、成功から学ぶことはあまりなくて、失敗から学ぶことの方が多いのです。「失敗から学ぶ」ということを1学期最後の校長講話としたいと思います。



 最後にコロナについての注意。7月11日で解除の予定であったまん延防止措置が8月22日まで延長されています。つまり今年の夏休みは、ずっとまん延防止措置の中を過ごすことになります。夏期講習、クラブ、習い事や家族で出かけたりと予定もあることと思いますが、大阪が感染急拡大の瀬戸際にあるということは心に留めておいてください。食事・休息・睡眠をバランス良く取り、マスク・手洗い消毒・密を避けるなど、言い古された感もありますが、ワクチンが行き渡るまでは今まで行ってきた対策をさらに徹底するしかありません。

 それでは、8月26日(木)2学期始業式、皆さんの元気な笑顔を待っています。