2020年10月1日木曜日

第2回 教職員人権研修会

  本校は人権教育を重視しておりそのための教員研修として年2回の研修会を実施しております。今年は春季には「ハラスメント」をテーマにした研修を行い、今回は弁護士の仲岡しゅんさんをお招きし「ジェンダー・セクシュアリティーを巡る人権課題」というテーマで講演をお願いしました。

 仲岡しゅんさんは、男性として生まれた女性弁護士で、自らトランスジェンダーであることを明らかにし、弁護士業務の傍ら、関西大学客員教授も務められ、またMBS「ミント!」のコメンテーターとしても性に関する諸問題について精力的に発言されています。

 自分がLGBTであることを公言する生徒も増えているとのことですが、やはりいじめや差別につながることを避けるためカミングアウトできない生徒も多いと思われます。LGBTの生徒たちがいじめや差別を受けないようにするためには、まず教員が正しく理解することが不可欠です。


 本日の研修では、

1.アイデンティティの変遷

2.日常生活とトランスジェンダー

3.学校とセクシュアルマイノリティ

4.就労とトランスジェンダー

5.家庭とセクシュアルマイノリティ

6.セクシュアルマイノリティと制度(法律・条例)

7.子どもとセクシュアルマイノリティ

などをテーマにお話いただきました。日常生活・学校生活での問題点や法律的観点など、実際に経験された豊富な事例をもとに幅広くご教示いただきました。時間の関係で質疑応答の時間が十分に取れませんでしたが、どうしてもアドバイスを頂きたい、ということで、終了後控室までやってくる教員もおり、この問題に対する教員の意識の高さを感じました。

 時間の経つのを忘れる中身の濃い、かつ楽しい講演をありがとうございました。